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一番危険な鼻接触防ぐ 設備改修

とべ動物園 ゾウ飼育法「準間接」変更へ

2019年3月18日(月)(愛媛新聞)

準間接飼育への切り替えにより、ゾウの柵越しで作業をする飼育員=12日午前、県立とべ動物園

準間接飼育への切り替えにより、ゾウの柵越しで作業をする飼育員=12日午前、県立とべ動物園

 アフリカゾウの運動場で作業をしていた飼育員がゾウと接触してけがをし、一時臨時休園となった愛媛県立とべ動物園(砥部町上原町)。飼育員と触れ合う愛らしいゾウの姿が人気を博する一方、何げない鼻の一振りでも大事故につながりかねない大型動物の飼育の安全管理の重要性が改めて浮かび上がった。園は、柵やおり越しに世話する「準間接飼育」へ転換し、設備の改修などを進めている。

 園によると、これまでは、動物と飼育員が同じ空間で作業する直接飼育▽準間接飼育▽直接触れない間接飼育―の主に3パターンで動物に対応。ライオンなどの猛獣類は間接飼育だが、ゾウは担当歴10年以上のベテランらを中心に直接飼育を行っていた。

 ゾウの飼育作業には餌やりや掃除のほか、足裏などの体に触れるケアや、採血のための指示を覚えさせるトレーニングなどがある。園にいる3頭で最も小さい「砥愛(とあ)」でも体重は約1.5トン。熟練者以外が単独でゾウと同じ空間に入ることはないといい、田村千明園長は「安全に作業ができる信頼関係を築くには数年かかる」と説明する。

 国内の動物園では近年、アジアゾウが振り回した鼻が直撃した飼育員が死亡する事故も発生。とべ動物園によると現在、国内のゾウは直接飼育が8割程度だが、安全面から準間接が増えつつあり、園でも検討しているところだった。

 開園後初めての飼育中の重傷事故を受け、園は切り替えを決定。ハード面では「一番危険」というゾウの鼻が通らない幅に獣舎のおりを狭めることを決め、工事完了までは、ゾウを足止めするための係留作業を餌で気を引く形に変えるなどして対応し、現場でできることから進める考えだ。

 「いつもと違う様子にゾウたちも戸惑いが見えたが、すぐに慣れてくれるだろう。来園者にも飼育員と動物の信頼関係は変わらず感じてもらえると思う」と田村園長。キリンやサイ、カバなども飼育員が同じ空間にいる機会をできる限り減らし、より安全を確保する方針で「今後も動物たちがのびのびと暮らせるための環境づくりに努めたい」としている。

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