3日
よりよい最期ACP理解を 四国中央で医療フォーラム
2019年3月8日(金)(愛媛新聞)

ACPについて解説する会田特任教授

ACPについて解説する会田特任教授
宇摩地域医療フォーラムが3日、四国中央市上分町のHITO病院であり、市民や医療・介護関係者ら約170人が、よりよい最期を迎える方策などについて理解を深めた。
県の在宅医療拠点等運営支援事業として同病院が主催し、5回目。
東京大大学院死生学・応用倫理センターの会田薫子特任教授が講演。望まない延命処置を避け、最期まで自分らしく生きるため、あらかじめ自分の治療方法などを家族や医療・介護関係者と共有する「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」について解説した。
認知機能が低下した場合も想定し、本人の人生観も踏まえた治療計画を共同で作ること、書面作成がゴールではなく、対話のプロセスを重視するなどのポイントを挙げた。医療関係者には「患者がうれしいことも残念なことも共有してくれていると感じられることが大事」と語った。
市内の60代の女性は「コミュニケーションの大切さが分かった」と感想を述べた。
HITO病院緩和ケア内科の大坂巌統括部長の講演もあった。