27日
後発薬の課題や安全な使用学ぶ 松山でセミナー
2019年1月28日(月)(愛媛新聞)

ジェネリック医薬品の安全な使用法などを説明する渡辺浩毅氏=27日午後、松山市三番町7丁目

ジェネリック医薬品の安全な使用法などを説明する渡辺浩毅氏=27日午後、松山市三番町7丁目
ジェネリック医薬品安心使用セミナーが27日、松山市三番町7丁目の県薬剤師会館であり、医療関係者ら約80人がジェネリック医薬品(後発薬)の課題や安全に使うための注意点について理解を深めた。
済生会松山病院の渡辺浩毅副院長が「先発医薬品と同一成分の医薬品を安く購入でき、飲みやすく改善されている場合がある」などとジェネリック医薬品のメリットを説明。一方、突然製造中止になるなど安定供給の面で不安があり、先発医薬品と効果、副作用が異なる場合があることをデメリットに挙げた。
政府は医療費を抑制するため、2020年9月までに後発薬の使用割合を80%とする目標を掲げる。渡辺氏は安全に使用しながら処方割合を上げるには、医療関係者の情報共有や患者と家族に対する正しい情報提供などが必要と指摘。「ジェネリック医薬品は約1万品目あり、値段もばらばらで選び方が難しい。供給メーカーには、ホームページなどで安全性などの情報をオープンにしてほしい」と求めた。
セミナーは県内の病院関係者や学識経験者らでつくる「県ジェネリック医薬品安心使用連絡会」が毎年開催している。