出演者募集 29日まで
八幡浜市民ミュージカル、進取の先人題材に第2弾
2019年1月18日(金)(愛媛新聞)
八幡浜市は、大正初期に米国での成功を夢見て小型帆船で太平洋を横断した八幡浜市真穴地区の先人を題材にした市民ミュージカル「北針(仮題)」を、7月27、28の両日に同市保内町宮内の市文化会館「ゆめみかん」で上演する。29日まで出演者を募集している。
八幡浜市は明治から大正時代にかけて米国に多くの移民を送り出している。1913年には若者15人が同市真網代の入り江から全長約15メートルの打瀬船「天神丸」に乗り込んで出航。「北針」と呼ばれる方位磁石を頼りに58日間の航海で米カリフォルニア州にたどり着いたが、密航者として強制送還された。
ミュージカルで先人の進取の気性や不屈の精神を後世に伝えようと、市が坊っちゃん劇場(東温市)に制作を委託。2016年の「二宮忠八物語~世界に誇る愛媛の偉人」に続く第2弾。脚本・演出家の大杉良さんが「北針」(大野芳著)を基に脚本・演出を手掛ける。
出演対象は小学4年生以上。演技経験は不問で、週2回程度と本番前毎日の稽古への参加が条件。2月2日にオーディションを行い、2月下旬から稽古に入る。高校生以上のボランティアスタッフも同時募集する。
八幡浜市、坊っちゃん劇場のホームページから入手できる応募用紙に必要事項を記入し、メール(info@botchan.co.jp)などで申し込む。問い合わせは同劇場=電話089(955)1174。