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2月11日まで展示中

愛媛県美術館 弘法大師像を特別公開

2019年1月10日(木)(愛媛新聞)

 

伝統技法を用いた修理過程を報告する池田さん

伝統技法を用いた修理過程を報告する池田さん

 

伝統技法を用いた修理過程を報告する池田さん

伝統技法を用いた修理過程を報告する池田さん

 鎌倉時代に描かれ、四国では現存最古とされる四国霊場52番札所太山寺(松山市)の弘法大師画像=写真=が修理を終え、愛媛県松山市堀之内の県美術館で特別公開されている。修理報告会もこのほどあり、約40人の聴講者に文化財を守り後世に伝えることの大切さを訴えた。

 大師像は県指定有形文化財。縦117センチ、横113センチの絹に、入定(死去)直前の姿が細やかに描かれている。2014年の「四国へんろ展」での展示をきっかけに、県市補助事業で約2年かけて修理された。

 報告会では、東京の文化財修理専門会社「修護」社長、池田和彦さん(44)が講演。日本の美術工芸品は西洋に比べ弱い素材を使っており「繰り返し修理が必要」と説明した上で、今回行った殺虫や調査、クリーニングから修理まで21工程の流れを紹介した。

 絵の穴の空いた部分にわざと劣化させた絹を編み込み、折れた箇所には2~3ミリ幅の和紙をはめ込むなど緻密な作業を解説。

 接着剤には昔ながらの製法でこしらえた糊(のり)をさらに10年熟成させた「古糊」も使い、現代の化学合成品のデメリットも述べ、「伝統技術を受け継ぐ職人がいるからこそ文化財の修理ができる」と強調した。

 修理の意義について「文化財の歴史的な価値や、私たちの文化そのものを継承する行為。永遠の処置ではなく数十年から100年後の修理を考えた技術や材料を用いることが大事」と締めくくった。

 これに先立ち県美術館の長井健専門学芸員が大師像の特徴や由来、太山寺の文化財調査の概要などを報告した。

 19日午後1時半からは、愛媛大法文学部の胡光教授による記念講演会「四国遍路の普遍的価値と太山寺の歴史的意義」を開く。

 大師像は四国遍路関係資料と共に2月11日まで展示中。

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