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愛媛出版文化賞 受賞者に聞く

<4>部門賞/第4部門 その他文化全般「産業を語る 愛媛13のオーラルヒストリー」 いよぎん地域経済研究センター編著

2019年1月9日(水)(愛媛新聞)

「愛媛の良さや現状を知ってもらいたい」と語るいよぎん地域経済研究センターの重松栄治社長(前列の左から2人目)ら

「愛媛の良さや現状を知ってもらいたい」と語るいよぎん地域経済研究センターの重松栄治社長(前列の左から2人目)ら

【決断・苦労 重鎮が語る 経験裏打ち 教訓や提言】

 愛媛の経済をけん引してきた13産業を代表する14社・団体の経営者らに業界や企業の歴史をインタビューし、いよぎん地域経済研究センター(IRC、松山市)の調査月報で連載した記事を基にまとめた。産業の始まりから戦後復興、高度経済成長、バブル崩壊などの歩みに加え、次世代への提言などトップの思いを伝える。

 戦後70年の2015年2月から18年3月に連載。伊予銀行創業140周年とIRC創立30周年記念で本として約7千冊発行した。

 語り手は造船や製紙、化学、海運、タオル、かんきつ栽培、海面養殖など代表的な地場産業の中興の祖とされる重鎮ら。文献にない歴史や、分水嶺(れい)での決断や苦労などを知りたいとインタビューでの口述記録にこだわった。

 重松栄治社長(60)は「腹を割った話が聞けた」と振り返り、銀行とのトラブルなども赤裸々に記されている。「若者がどんどん活躍できる産業は発展すると思っています。年寄りが威張っているような業界は発展しない」(東慶海運・長谷部安俊氏)など経験に裏打ちされた教訓が紹介されている。

 菊地麻紀主任研究員(34)は「会社や自宅をひっくり返し昔の写真を探してもらったり、何度も面談させていただいたり、すべての方が熱心に真摯(しんし)に語ってくださった」と感謝。本は県内全ての図書館や中学・高校、大学などに寄贈され、「若い人に愛媛のすばらしい地場産業やグローバルに活躍する企業があると知ってほしい」。

 重松社長は「愛媛の産業の歴史を残すことは地元の銀行系シンクタンクの役割。本にして地域に周知できたことは素直にうれしい」とほほ笑む。愛媛はまだまだすばらしい企業があるとし、4月から調査月報で同様の企画を始める予定だ。

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