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埋もれた家や畑そのまま

県内豪雨半年 今治・島しょ部、置き去り懸念

2019年1月8日(火)(愛媛新聞)

畑が土砂に覆われたままの今治市上浦町井口地区=7日午前

畑が土砂に覆われたままの今治市上浦町井口地区=7日午前

【南予に比べ被害局所的】

 西日本豪雨から半年が過ぎた今治市島しょ部。土砂崩れ被害に遭った建物の撤去などは進むが、今もつぶれた住宅や土砂に覆われた畑が目に付く。復興途上の状況で、長年親しまれた1月以降のイベントのいくつかが中止。被害が大規模な地域にわたった南予に比べ、甚大ではあるが局地的なため「忘れられていくのではないか」と懸念する声もある。

 

 上浦町井口の男性(72)は「この6カ月はあっというまだったが、途方に暮れるしかなかった衝撃の光景は覚えている」と振り返る。2018年7月6日から7日にかけての大雨で、自宅の中に高さ70センチほどまで土砂が流入。全壊認定を受けて8月からリフォームを開始、10月下旬にやっと自宅に戻れた。

 近所の人や島外のボランティアらの手助けのおかげといい「夫婦2人暮らしなので自分たちだけではどうしようもなかった」。義援金も含め親切心が身に染みたと感謝する。

 半面「気が晴れることはない」ともこぼし、春以降の雨を不安視する。同地区では住宅近くの畑が現在も土砂に覆われ、いまだ自宅に戻れない人も。住民から再開の声が根強い市施設「多々羅温泉しまなみの湯」は休館が続く。

 土砂崩れの被害が大きかった伯方町有津、伊方や吉海町泊、田浦地区でも同じような状況。1人が犠牲となった泊地区の70代男性は「行政から今後の対策工事の説明はあったが、時間はかかるだろう」と話す。

 1月以降の恒例行事の中止も決まっている。18年まで64回を数えた大島一周駅伝が取りやめに。土砂が流れ込んだ発着点の市宮窪石文化運動公園(宮窪町宮窪)の復旧工事開始はこれからで、コースだった県道の一部が片側交互通行となっているのが要因だ。

 土砂崩れなどで上陸禁止となっている国史跡・能島城跡で行われていた4月の「能島の花見」も中止となった。市は18年度12月補正予算で復旧事業費6400万円を計上、早急に進める予定だが完了時期は現時点で未定。島しょ部に豪雨前の光景が戻るのは、まだ先のことになる。

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