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メロディーで障害者支える

四国中央のNPO法人「カノン」 施設で音楽療法

2019年1月5日(土)(愛媛新聞)

障害者と歌ったり、楽器を演奏したりするカノンのメンバー=2018年12月21日午後、四国中央市川之江町

障害者と歌ったり、楽器を演奏したりするカノンのメンバー=2018年12月21日午後、四国中央市川之江町

【昨秋文科大臣表彰 歌や演奏「心地よい場に」】

 四国中央市のNPO法人「カノン」は、歌や演奏を通じ、障害者らの心身の健康増進につなげる音楽療法などに取り組んでいる。2018年秋には、模範的活動と評価され文部科学大臣表彰を受けた。「音楽を心から楽しみ、心地よく感じてもらえる場にしたい」。代表の宝利佳代さん(54)は表彰を励みに、さらに意欲を燃やしている。

 「次は何を歌いたい?」。12月下旬、同市川之江町の障害福祉サービス事業所「ステップbyすてっぷ」には和やかな雰囲気が漂っていた。この日集まったのは施設利用者約20人。カノン副代表の高橋英理子さん(47)らスタッフ4人の呼び掛けや演奏に合わせ、クリスマスソングや定番の「幸せなら手をたたこう」といった曲を楽しんだ。

 利用者は歌いながらメロディーに乗って体を動かしたり、すずや鳴子を鳴らしたり。障害が重い車椅子の人も片手でリズムをとっていた。

 同施設では10年ほど前から月1回実施しており、担当者は「やさしく盛り上げてくれ、みんな心待ちにしている」と歓迎。日本音楽療法学会認定の音楽療法士の資格を持つ宝利さんは「音楽は、言葉とは違ったコミュニケーションがとれる。それぞれの情景を思い出させ、普段は表情が乏しく、声を出さない人が歌うこともある」と効果を話す。利用者の表情や体の動きの変化など、気付いたことを職員に伝えている。

 カノンは06年、ピアノ講師らで結成し、16年にNPO法人化した。会員は14人で、障害者のほか認知症患者を含む高齢者や保育園、乳幼児らを対象に月12回以上、施設を訪問。子育てイベントなどにも精力的に参加している。

 市内のカフェで来場者が一体となって歌う「歌声喫茶」も新たに始め、好評を博しているという。「参加した人の笑顔や『また来てよ』の言葉が支えになっている。フォローし合いながら長く続けていきたい」と笑顔を見せた。

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