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家族とおいしく透析食

愛媛大附属病院がレシピ本 簡単18品

2019年1月5日(土)(愛媛新聞)

愛媛大医学部附属病院栄養部が出版した「患者と家族のためのおいしい透析食レシピ」=2018年12月、東温市志津川

愛媛大医学部附属病院栄養部が出版した「患者と家族のためのおいしい透析食レシピ」=2018年12月、東温市志津川

 慢性腎臓病で人工透析を受けている患者が家族と一緒に食事を楽しめるよう、愛媛大医学部附属病院(東温市志津川)の栄養部はこのほど、「患者と家族のためのおいしい透析食レシピ」(PHP研究所、1620円)を出版した。塩分やカリウムなどの摂取を制限しつつ、栄養バランスに配慮した彩り豊かな献立レシピ18点を掲載している。

 国内の透析患者は約33万人。腎臓の機能低下により、体内に老廃物がたまりやすい患者は合併症を防ぐために透析中も食事の管理が欠かせない。水分やリンの摂取制限のほか、タンパク質も必要最低限に抑えられ、患者からは「食欲がわかない」「家族と同じ食事をしたい」といった声が寄せられていたという。

 本書では家庭でも手軽に調理できるレシピをテーマに、管理栄養士らが新たにメニューを考案。リンの過剰摂取につながる化学調味料を使わないなど工夫し、おいしさを追求した。

 例えば、家庭料理の定番・カレーライスは食欲をそそる料理だが、のどが渇きやすくなる。豚ひき肉や玉ねぎなどを炒めた後、水分を取りすぎなくて済むよう香辛料を控えて甘めに味付け。タンパク質の供給源になる大豆を加え、煮るなどして完成させる。大豆といった植物性食品に含まれるリンは腸管の吸収率が低いという。

 手作りのタレで塩分を調整する焼き鳥やポテトオムレツなど多彩なメニューがそろうほか、透析治療を受けていない家族のために副菜やスープを「プラス1メニュー」として紹介。野菜を下ゆでしてカリウムの含有量を減らすなど調理のポイントも盛り込んでいる。

 透析中は食事内容に制限が多いが、食事量が減ってしまうとエネルギー不足に陥る恐れがある。利光久美子栄養部長(51)は「エネルギーが不足すると体力低下などを招くため、家庭できちんと食事を取ることが大切。透析治療中はメニューの組み合わせが難しいので、レシピ本を活用してほしい」と呼び掛ける。

 愛媛大名誉教授で、済生会松山医療福祉センターの横山雅好センター長(68)=泌尿器科=は「食事は生活の中で大きな楽しみの一つ。県内外の患者や家族に手に取ってもらえれば」と話している。

 栄養部は2012年からレシピ本を出版しており、今回は第3弾。全国の書店で販売している。

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