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西日本豪雨被災 南予3市年末点描

新たな年へ思い込め 宇和島 おせち料理 届ける笑顔

2018年12月30日(日)(愛媛新聞)

おせち料理の下ごしらえをする水谷哲也さん(右)と綾子さん=26日午後、宇和島市吉田町東小路

おせち料理の下ごしらえをする水谷哲也さん(右)と綾子さん=26日午後、宇和島市吉田町東小路

 7月7日に愛媛を襲った西日本豪雨からもうすぐ半年となる。被害が大きかった南予の3市では、生活が一変した被災者が年の瀬を迎え、新たな年や未来へ思いをはせている。

 

 年の瀬が迫る宇和島市吉田地域。応急仮設住宅には門松が設置され、被災した近くの飲食店では正月を彩るおせち料理の仕込み作業が慌ただしく進む。

 同市吉田町東小路の「寿司良」は床上20センチほど浸水し、食材を保管していた冷蔵庫や製氷機などが故障。断水で調理に欠かせない水の確保が難しくなった。発災当初は営業再開のめどが立たず、店主の水谷哲也さん(33)は「どうしようもない状況だった」と振り返る。

 市の補助金などで畳の張り替えや機器の調達を済ませ、9月10日に営業を再スタート。再開初日から常連客が来店し、喜びを分かち合ったという。

 年末年始は休みなく、妻の綾子さん(33)らと計約120人前のおせちの下ごしらえなどにいそしむ。昨年より予約は減る見込みだが、注文客に明るい新年を迎えてもらおうと、一品ずつ丁寧に作っている。

 水谷さんは「豪雨を乗り越えて一回り強くなれた。来年に向けてやる気を出して頑張りますよ」と力を込めた。

 「人の温かさに助けられた一年だった」。同市吉田町西小路の応急仮設住宅で家族5人で暮らす山本千鶴さん(43)は、豪雨に見舞われた日々を思い返す。

 自宅は膝上近くまで浸水して半壊し、9月上旬から仮設住宅に引っ越した。住み心地について「適度な広さで思ったより快適」と朗らかに話し「家族だけの生活環境を確保できて本当にほっとした」。

 初めは別の入居者とのコミュニケーションに不安を抱いていたが、あいさつや世間話を繰り返すうちに、心配は払拭(ふっしょく)した。12月26日には子ども3人と仮設住宅の敷地内での餅つきに参加。ほかの親子連れらと笑顔で交流し、親睦を深めた。

 2019年を「次の生活への準備段階」と捉える山本さん。「ショックな経験をした一方で支援の優しさも感じられた。どちらも受け止めて、来年は幸せな一年にしたい」と話した。

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