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球音の行方 愛媛高校野球 新時代へ

(9)本紙記者座談会<下>潮流や指導法 転換期

2018年12月25日(火)(愛媛新聞)

高校球児に指導を受け、ティーバッティングに挑戦する子どもたち=3月上旬、松山市平井町

高校球児に指導を受け、ティーバッティングに挑戦する子どもたち=3月上旬、松山市平井町

 長尾翼 取材を通して、指導者が口をそろえたのが「転換期」という言葉だった。今秋の四国大会に進んだ3校全てが私立校だったのは初めて。愛媛野球の勢力図の変化を感じざるを得なかった。

 

 高橋圭太 愛媛でも私立校を中心に、県外選手が珍しい存在ではなくなっている。聖地でプレーできる可能性を追求すれば、他競技よりも県境がボーダーレス化しやすいように思う。愛媛の中学生が県外に出るケースも増えているといい、県外流出の進行に複雑な思いを持つ関係者は多い。

 

 藤田恵 競技の多様化で野球人口が減っている。長時間練習やスパルタ特訓といった慣習が子どもを遠ざけているとすれば改善が必要だ。子どもたちに選ばれる魅力ある野球であり続けてほしい。

 

 門屋駿介 底辺拡大を目指して県高野連などが今年3月に初開催したティーボール教室は、中予の高校野球部員が子どもたちを指導して画期的だった。今後も関係者で知恵を絞っていってほしい。

 

 金尾公貴 現役の指導者からは、時代の変化に伴う生徒の気質の変化に戸惑いの声も聞かれた。行政主導で指定校をつくり、選手の分散を防げばよいといった意見もある。

 

 白川亜子 県を挙げた強化策に取り組む秋田県では、指導者の意識改革が成功に結び付いていた。甲子園出場校の監督による報告会では、準備の仕方や甲子園入りしてからの過ごし方まで細かく情報共有するという。愛媛でも横のつながりを重視するべきでは。

 

 長尾 大会運営自体も大きな転機を迎えている。熱中症対策としての給水タイムやタイブレーク制が始まり、新潟県高野連は来年の春季新潟県大会で全国で初めて投手の球数制限を導入すると発表した。選手の負担軽減策として必要だが、スポーツには流れが存在する。わずかなきっかけで流れを断ち切られ、勝利を逃すこともある。運営には細心の注意が必要になるだろう。

 

 和田亮 球数制限には「苦しくなるのは部員不足に頭を悩ませる公立や田舎の学校。ますます格差が広がる」との見方を示す関係者もおり、一筋縄ではいかない難しさがあるのではないか。

 

 高橋 「こうすべきだ」という意見は人によって違う。さまざまな意見を集約しながら前進していかないと、高校野球人気の衰退につながる恐れもある。

 

 金尾 指導者が感じている通り、変化の激しい時代になっている。これまでの歴史や築き上げてきた土台を大事にしつつ、野球王国復興へ向け、変化を恐れずに新たな時代を切り開いていってほしい。

=おわり

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