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球音の行方 愛媛高校野球 新時代へ

(8)本紙記者座談会<上>「王国」の伝統 脈々と

2018年12月24日(月)(愛媛新聞)

全国高校野球選手権愛媛大会の開幕戦で始球式を務めた松山商OBの井上明さん=7月13日、坊っちゃんスタジアム

全国高校野球選手権愛媛大会の開幕戦で始球式を務めた松山商OBの井上明さん=7月13日、坊っちゃんスタジアム

 春の選抜大会が90回、夏の選手権大会は100回目の節目を迎えた2018年。県内の高校野球の歴史や過去の名勝負、未来への課題などをテーマに1年間、連載を担当した愛媛新聞記者が愛媛野球の伝統や次世代の在り方について語り合った。

 

 門屋駿介 多くの現役監督に共通していたのは、愛媛野球の歴史の重みを感じていること。甲子園で全国上位の戦績を残し、数々の名勝負、名場面を生み出してきた愛媛の野球には「指導者の熱意、選手のたゆまぬ鍛錬、関係者の支援などさまざまな思いが結集する下地がある」と話していた。

 高橋圭太 半世紀前の夏の甲子園、三沢(青森)との決勝で延長18回を投げきった松山商の井上明さんは「どこに行っても恥ずかしくない野球をやっていた」と話していた。かつて愛媛の野球が「時代の最先端」を行っていたことをうかがわせる証言だと思う。

 金尾公貴 「夏将軍」「ミラクル新田」「奇跡のバックホーム」など、歴史を振り返ると印象的なネーミングが多いのも愛媛の高校野球の特徴だ。今夏の済美の大会史上初となる逆転サヨナラ満塁本塁打など劇的なゲームも多いように感じる。

 和田亮 済美は甲子園で何かと話題を提供する。13年の選抜大会で準優勝した時は、エースの安楽智大(現楽天)が全5試合に先発し、9日間で772球を投げたことが物議を醸した。その後休養日が設けられ、地方大会や今年の選抜大会でタイブレーク方式が導入されるきっかけにもなった。

 藤田恵 俳人正岡子規がベースボールを伝え、14年に抜かれるまでは選手権大会の勝率が全国1位。愛媛が野球王国といわれるゆえんは多くあるが、愛媛野球の歴史を取材する中で感じたのは、学校や地域一丸となった支援の姿だ。「地元校の甲子園出場が、何よりもまちを元気づけた」と実感するOBも多く、高校野球と地域活性化は昔から切っても切れない関係。多くの部活動が誕生した今でも、高校野球が特別な存在という意識は根強くあると思う。

 長尾翼 川之江で02年夏の甲子園で4強入りした鎌倉健さんは、プロ野球日本ハムを引退した後、現在は兵庫県内で野球スクールを開き、少年チームの監督も務めている。野球に対する熱意は今も衰えておらず、子どもたちの指導には高校野球で学んだ礼儀などが生かされていると話してくれた。脈々と受け継がれてきた愛媛野球の伝統の一端を垣間見た気がした。

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