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球音の行方 愛媛高校野球 新時代へ

(5)変化する環境 体調に配慮 対策次々

2018年12月21日(金)(愛媛新聞)

全国高校野球選手権愛媛大会の試合中、マウンドで水分補給する投手(右)=7月18日、西条ひうち球場

全国高校野球選手権愛媛大会の試合中、マウンドで水分補給する投手(右)=7月18日、西条ひうち球場

 猛暑が続いた今夏は、炎熱のグラウンドで足をつる選手を多く目にした。熱中症対策に加え、休養日の確保やタイブレーク制度の導入など、高校野球を取り巻く環境は大きな転換期にある。

 象徴的なのは、日本高野連が今年から本格的に導入したタイブレーク制だ。選手の体調に配慮し、延長十三回からは無死一、二塁に走者を置いて始めるルールとなった。

 甲子園では今春の選抜大会から導入したが、初の適用は夏の選手権。済美が星稜(石川)との2回戦、タイブレーク十三回に矢野功一郎が大会史上初の逆転サヨナラ満塁本塁打を放って勝利したのは記憶に新しい。

 県内では2014年から新人大会、15年から春季の地区予選と県大会などで導入済みだが、当時高校球児だった大学生は「自分なら普通に延長を戦いたい。そのために体力をつけてきた」「タイブレークで負けたら何か引っかかりが残るんじゃないか」と複雑な思いを明かした。

 制度の拡充は、投手の「投げすぎ」を抑制する意味合いも強い。済美監督の中矢太は「時代の流れ。国際的なルールもあり、今後は球数制限にも移行していくのでは」と推察する。今後は投手を複数そろえられる学校でないと勝ち上がれなくなる可能性がある。

 熱中症対策にも新たな動きがある。県高野連は今秋の新人大会で、三回と七回の終了後に約3分間の給水タイムを試験的に設けた。「攻撃中に水は飲める」「試合の流れが変わる」との意見もあったが、ほとんどの学校が導入に賛同したという。

 県高野連は「全校応援の文化がある愛媛では、早朝やナイターの試合は影響が大きく実施が難しい。応援生徒や審判員が熱中症になる例もあり、この対応なら全員が休める。気温の条件を付けるかどうかなど、議論して検討したい」とする。

 17年度から取り組む週1回の休養日は「練習の代わりにミーティングをするなど各校が徹底できている」(県高野連)。現場では「けがの予防につながる」と必要性を訴える指導者がいる一方、「休養日は必ず設けているが、普段から十分に練習時間がある学校ばかりではない。さらに時間を短くして能率の良い練習があるならば教えてほしい」という率直な声も聞かれた。

 ある高校野球OBは「県内では猛練習で強くなるという考えが根強いが、筋肉の成長には休養が重要など新たに分かってきたことも多い。指導者や選手に正しい知識が広まれば、効率的な体づくりやレベルアップにつながるのでは」と期待を込めた。

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