ログイン
Myページ
Myページ

愛媛新聞ONLINE

2019
121日()

ログイン
Myページ
愛顔会員Myページ
MENU

乗り越えた危機 愛媛FCの2018年振り返り

<2>全てを託された男 監督交代 らしさが戻る

2018年12月13日(木)(愛媛新聞)

監督就任後の初練習で選手を見守る川井健太監督=5月15日、松山市梅津寺町

監督就任後の初練習で選手を見守る川井健太監督=5月15日、松山市梅津寺町

 

監督就任後の初練習で選手を見守る川井健太監督=5月15日、松山市梅津寺町

監督就任後の初練習で選手を見守る川井健太監督=5月15日、松山市梅津寺町

 

 シーズンの3分の1が終わった5月中旬、愛媛FCの勝ち点は10。22チーム中20位と低迷していた。クラブは「今は崖っぷち。新しい体制で臨まなければ、J2残留もままならない」(村上忠社長)と間瀬秀一監督を解任。2009年以来となるシーズン途中の監督交代に踏み切った。

 就任したのは、宇和島市出身でアカデミーからの「生え抜き」でもある川井健太氏。当時36歳、レディースやユースの指揮を執ったが、Jリーグでの監督経験はなかった。それでも村上社長は「クラブのことを熟知している、クラブ愛のある人間」と、クラブの命運を託した。

 川井監督がチームの立て直しへ取り組んだのは「変えるべきところと、変えてはいけないものの整理」。最後まで諦めない愛媛らしさは維持し「ボールを大切にする」サッカーを目指した。不用意なボールロストを減らし、守備のルールを徹底。全員でゴールを守り、丁寧なビルドアップでゴールへ結びつけるスタイルを浸透させていった。

 初陣だった15節ホーム京都戦は1―2で敗れ、その後も2試合白星がなかった。すぐに結果が出たわけではなかったが「自分たちのスタイルはある程度表現できた。試合を重ね、手応えが確信になってきた」と河原和寿。バラバラだったチームの目指す方向が、一つに定まり始める。

 川井監督は就任当初から「選手はクオリティーを持っている」と事あるごとに口にしていた。勝ち点を重ねられなかったシーズン序盤は「自信をなくしかけていた」と話す選手もいたが、「川井監督はできていることも課題もはっきり言ってくれる。自分の武器を認識させてくれる」と有田光希が言うように、一人一人の役割を明確にし、精神面でも選手の信頼を得ていった。

 西日本豪雨直後にあった22節のアウェー岐阜戦は、今季初の複数得点で逆転勝利。続く23節、ホームの徳島戦は相手の猛攻を耐え抜き、終了間際の有田の一撃で3年ぶりに四国ダービーで勝利した。勢いに乗ったチームは2015年以来の4連勝を収める。

 「愛媛に勝利を届ける覚悟があった。あの時期は負ける気がしなかった」と主将の西田剛は後に振り返った。押し込まれていても粘り強く耐え、少ないチャンスをものにする。愛媛らしさを取り戻したチームは一気に勝ち点を積み、降格圏脱出に弾みをつけた。

    おすすめ記事

    愛媛の情報なら、愛媛新聞のアプリ。

    欲しい情報をいつでもあなたにお届け!プッシュ通知機能も充実。