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乗り越えた危機 愛媛FCの2018年振り返り

<1>混迷 型なき戦術 疑念広がる

2018年12月12日(水)(愛媛新聞)

熊本戦に敗れて開幕4連敗となり、険しい表情を見せる愛媛FCの選手ら=3月17日、県総合運動公園ニンジニアスタジアム

熊本戦に敗れて開幕4連敗となり、険しい表情を見せる愛媛FCの選手ら=3月17日、県総合運動公園ニンジニアスタジアム

 

熊本戦に敗れて開幕4連敗となり、険しい表情を見せる愛媛FCの選手ら=3月17日、県総合運動公園ニンジニアスタジアム

熊本戦に敗れて開幕4連敗となり、険しい表情を見せる愛媛FCの選手ら=3月17日、県総合運動公園ニンジニアスタジアム

 

 「やばいよ、本当に…」

 開幕から間もない3月の練習後、ある選手がこぼした。1節の金沢戦から4連敗。内容も奮わない。復調の兆しが見えないまま、チームはどん底に沈んでいた。

 昨季主力として活躍した河原和寿や西田剛、近藤貴司らが開幕前から続々と離脱し、反撃態勢を整えられないまま黒星を重ねた。練習の強度は上がらず、日に日に状態を上げるライバルとの差は広がる一方に映った。チームづくりの遅れは明らかだった。

 その結果は、12節の四国ダービーでもっとも厳しく表面化した。華麗なパスワークで攻撃を仕掛ける徳島に対し、ほぼ守ることしかできない。ボールを持っても自陣でのパスに終始し、攻撃する姿勢を示すことすら困難だった。しかもミスを連発し、何度も観客のため息を誘った。

 「バラバラ。ちぐはぐが90分続いた」(河原)。「みんなが人任せ。個人の能力任せになっている」(林堂真)。誰もが勝利を求めたダービーで、埋めがたいほどの完成度の差を見せつけられた。主将の西田が、この時のロッカールームを振り返っている。「本当にショックを受けていた。切り替えよう、なんて言えなかった」

 不振の根元に何があったのか。ある選手は「とにかく大きくぶれていた」と指摘している。2季目の指揮を執った間瀬秀一前監督は、状況に応じた戦い方を追求することで、チーム状態の差を埋めようとした。試合ごとに方針が変わる「型のないサッカー」だったと言える。

 だが結果が出なければ、それは「ぶれ」でしかない。次第に疑念がチームを支配した。「どう攻撃するか? そんなことは開幕前に決めておかないといけないのに、何もない」、「イメージの共有が全然ない」、「それぞれが『おれはこう思うけど』というプレーばかり」。焦燥に駆られた選手は嘆き、苦しんでいた。

 後に田中裕人がこう語っている。「監督交代で大きかったのは軸が生まれたこと。うまくいかないときに戻る場所ができた」。裏返せば、序盤のチームには基準点がなかった。困ったとき頼りにする「強み」を見失っていた。型を捨て去る選択は理想と逆に働き、混迷を深めた。

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