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試練の船旅 FC今治 JFL2年目

<中>新監督で初の6連勝 新スタイル着実浸透

2018年11月28日(水)(愛媛新聞)

就任以降、チームに縦への推進力を与えた工藤直人監督(中央)=8月下旬、ありがとうサービス.夢スタジアム

就任以降、チームに縦への推進力を与えた工藤直人監督(中央)=8月下旬、ありがとうサービス.夢スタジアム

 6月下旬に就任した工藤直人新監督は、吉武博文前監督が根幹とした「ボール保持率を高め、数的優位をつくる」戦術を継承しつつ、選手に課した制約を減らすことに取り組んだ。

 相手守備陣を左右に揺さぶりながらゴール前にスペースをつくり出すことを優先した第1ステージとは異なり、第2ステージでは同一サイドで攻撃を完結させることも認め、クロスや個人技など状況に応じて選手個々の判断を尊重した。

 攻守の切り替えの意識も高め、シュートまでの手数を減らした結果、選手らは「縦へのスピードが増した」と変化を実感。MF上村岬は「明らかに歓声が増えた。つまりチャンスが増えたということ」と表現した。

 2勝2分けとまずまずのスタートを切った第2ステージ。改革は順調に進んでいるかに思えたが、国体予選に伴う約1カ月の中断明けからチームは思わぬ苦戦を強いられる。

 格下のマルヤス岡崎に痛恨の黒星を喫すると、絶対王者のホンダFCにはホームで1―4と大敗。J3昇格を目指すライバルのヴァンラーレ八戸にはアウェーで力負けし、クラブ初の3連敗。第7節終了時点で年間順位は6位に位置するも、4位との勝ち点差が8まで開くなど昇格は絶望的な状況となった。

 ただ、この連敗が転機となる。選手たちは自ら話し合いの場を設け、それぞれの役割や目指すべきチームの方向性、何より勝利を貪欲に求める重要性を確認し合い「みんなどこか吹っ切れ、迷いが無くなった」(MF楠美圭史)。工藤監督のスタイルも着実に浸透し始め、ここから連勝街道をひた走ることになる。

 FW有間潤ら前線が得点力を発揮し、守備陣も連係して失点を抑えるなど攻守の歯車がかみ合い、史上初の6連勝を記録。第12節終了時点で、ついに昇格圏内の年間4位に浮上した。

 「この試合の結果が全てだった」。岡田武史オーナーが指摘した通り、明暗を分けたのが第14節のMIOびわこ滋賀戦だった。他会場の結果次第で昇格が決まる大一番だったが、重圧を抱えたイレブンは序盤から動きが硬く1―2で敗戦。5位のソニー仙台が勝利したため、自力昇格の道が消滅した。

 わずかな可能性を残して迎えた最終節のホーム戦。満員のサポーターの後押しを受けたものの、今治らしさを表現できないまま1―1で終了。昇格まであと一歩の5位で終幕となり、夢は来季へ持ち越された。

 昨季から順位を一つ上げ、シーズン終盤まで昇格争いを演じたことを評価するサポーターは少なくない。しかし開幕前の目標はステージ優勝での昇格だったはず。シーズンを通して上位陣を打ち崩すことができず、節目の試合で結果を残せない勝負弱さという課題から、目を背けてはいけない。

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