ログイン
Myページ
Myページ

愛媛新聞ONLINE

2018
1212日()

ログイン
Myページ
愛顔会員Myページ
MENU

豪雨被災地 明るい話題

「農高生の甲子園」最優秀 愛媛の高校生2人

2018年11月21日(水)(愛媛新聞)

日本学校農業クラブ全国大会の農業鑑定競技会で最優秀に輝いた丸山さん(左)と武田さん

日本学校農業クラブ全国大会の農業鑑定競技会で最優秀に輝いた丸山さん(左)と武田さん

 10月に鹿児島県であった日本学校農業クラブ全国大会の農業鑑定競技会で、愛媛県南予の高校生2人が最優秀賞に輝いた。生活分野で大洲農業高校(大洲市)の3年丸山栞さん(17)が、畜産分野で野村高校(西予市)の3年武田彩希さん(17)が頂点に立った。大洲、西予両市は西日本豪雨で大きな被害を受けており、地域では明るい話題として喜ばれている。

 大会は「農高生の甲子園」とも呼ばれ、8分野ある農業鑑定競技会には計約980人が出場。生活は74人、畜産は99人が申し込んだ。農業全般の知識や技術のほか、分野ごとの専門的な実践力なども問われ、計40問で正答率を競う。

 出題範囲は事前に示されるが、記述問題もあり、専門用語などを正確に覚える必要がある。丸山さん、武田さんとも3カ月余り毎日5時間程度、過去問などで勉強。授業で選択していないテーマは特に骨が折れたという。

 保育士を目指す丸山さんは被服や保育、調理などのテーマは得意だが、野菜や草花関係が苦手。ピーマンなどの種や苗の写真をノートに貼り、特徴や用語を何度も書くことで頭にたたき込んだ。

 動物園の飼育員の夢をかなえるため東温市の親元を離れ下宿で暮らす武田さんは「トラクターのエンジンの仕組みといった農業機械や簿記が大変だった」と振り返る。下宿先の友人の協力も励みになったという。

 西日本豪雨では2人の自宅や下宿に被害はなかった。ただ、丸山さんは「夏休みに友人がボランティアをしている中で、自分だけ勉強していていいのか、と戸惑いがあった」と思い返し、「友人が半泣きで『おめでとう』と言ってくれて、うれしかった」とかみしめる。星岡裕二教諭(50)は「分かるために努力し、結果を出した成功体験は社会人になっても生きる」と話す。

 武田さんは、携帯電話の不通で実家と一時連絡がつかなかった。野村地域の水道が復旧するまで帰省。最優秀受賞に「自己採点では自信がなかったのでびっくり」とはにかむ。岡本繁幸教諭(45)は「西予が大変な中での明るいニュースで、住民にも喜んでもらえている」とたたえる。

 2人はともに県外の専門学校に進む予定。児童養護施設で働くのが夢という丸山さんは「明るい未来を夢見る子どもを支えられる保育士になりたい」。武田さんは「動物を第一に考え、動物園を訪れる人の質問に答えられる飼育員になりたい」と話している。

    読者会員に登録すると、続きをお読みいただけます。
    続きを読むにはアクリートくらぶにログインしてください。

    おすすめ記事

    <プレスリリース>一覧

    愛媛の情報なら、愛媛新聞のアプリ。

    欲しい情報をいつでもあなたにお届け!プッシュ通知機能も充実。