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県高校サッカー

こじ開けた宇和島東 堅守八幡浜工、力尽く

2018年11月11日(日)(愛媛新聞)

【宇和島東―八幡浜工】後半26分、宇和島東・豊田(10)が先制点を決める=県総合運動公園ニンジニアスタジアム

【宇和島東―八幡浜工】後半26分、宇和島東・豊田(10)が先制点を決める=県総合運動公園ニンジニアスタジアム

【宇和島東―八幡浜工】後半、相手のシュートをセーブする八幡浜工・大星(左)=県総合運動公園ニンジニアスタジアム

【宇和島東―八幡浜工】後半、相手のシュートをセーブする八幡浜工・大星(左)=県総合運動公園ニンジニアスタジアム

 

 サッカーの第97回全国高校選手権県大会最終日は10日、県総合運動公園ニンジニアスタジアムで決勝を行い、宇和島東が八幡浜工を2―0で下して8年ぶり5度目となる全国大会出場を決めた。

 大会最優秀選手には、宇和島東で攻守の要となった立木を選出。6得点を挙げた宇和島東の豊田が得点王になった。ベストイレブンには宇和島東から3人を選出。準優勝の八幡浜工からもGK大星ら3人が入った。

 全国大会の組み合わせ抽選会は19日に東京で行われ、12月30日に開幕する。

 

 【評】宇和島東が八幡浜工の堅い守りをこじ開け、接戦を制した。

 宇和島東は序盤から豊田を中心に攻め込んだが、チャンスを決めきれず0―0で折り返した。後半もペースをつかみ、26分に豊田が立木とのパス交換から先制。ロスタイムに増田が追加点を挙げた。

 八幡浜工は大星らを中心に連係した守備で対抗。体を投げ出して食らいついたが、最後に振り切られた。

 

◆全国で一段階上を◆

 【宇和島東・赤松監督の話】 相手にコンパクトに守られて難しいゲームになったが、豊田がしっかりと決めてくれた。最終ラインも集中して原理原則を守って戦ってくれた。全国では一段階上のハードワークをしたい。

 

◆出し切れなかった◆

 【八幡浜工・兵頭監督の話】 素晴らしい相手に対して、自分たちのサッカーが出し切れなかった。チャンスはつくれていたが、そこで相手を崩せないときに、自分たちが人数をかける攻撃をしないといけなかった。

 

◆カウンターを予想◆

 【宇和島東・田邑】(守備の要として完封勝利に貢献)「攻め込む時間が多くなるのは予想していたので、カウンターを受けないよう集中した。ラインの上げ下げをしっかりとやって、狙ってオフサイドを取ることができた」

 

◆ここまで来られた◆

 【八幡浜工・大星主将】(27年ぶりの決勝進出に)「新人戦、県総体と結果が出ず苦しい時期もあったが、監督についてここまで来られた。やってきたことに間違いはない。後輩にはもう一度この舞台に立ってほしい」

 

【黄金コンビ一撃 宇和島東 強い信頼、均衡破る】

 あのコンビネーションプレーを、誰に止めることができただろうか。知略を尽くし、体力の限りを出し切った八幡浜工の堅守をこじ開けたのは、宇和島東が誇る黄金コンビの一撃だった。決勝点を挙げた豊田は「めちゃくちゃうれしい。自分の仕事を果たせた」と高揚感に浸った。

 後半26分だった。ゴール前でボールを持った豊田は近くの立木へのパスを選択した。「もう一回」。豊田が声を掛けた時、2人には敵の急所が見えていたのだろう。立木がワンタッチで返す。DFの背後で受けた豊田が右足を振り抜き、均衡を破るシュートを突き刺した。

 前半だけで10本のシュートを放ちながら、決められなかった。際どいカウンターを受ける場面もあり、立木は「いつやられてもおかしくない。早く決めないと」と焦りを感じていたという。

 それでも「3年かけて合わせてきた」と立木が語る連係の糸は、しっかりとつながっていた。「いいところへ落とせば決めてくれる」(立木)。「必ずボールは戻ってくる」(豊田)。緊迫した局面での一瞬の判断。強い信頼関係から生まれた滑らかなプレーが、相手守備を上回った。

 有間潤(現FC今治)を擁した2010年の宇和島東に憧れ、「地元の学校を強くしよう」と南予の精鋭が集まったのがこのチームだという。有間らが活躍した全国高校選手権を目指し、日々の練習に取り組んできた。

 「本当にほっとしてます。長かったな」(立木)。県高校総体との2冠に挑む重圧。進路対応などで全員そろっての準備ができない中で迎えた不安。何より、3年間追い求めた夢への思い。全部を乗り越えた栄冠だ。表彰式ではしゃぐ笑顔に重みがこもった。

 

【球際で奮起、持ち味十分 八幡浜工 わずかなほころびに涙】

 連係した守備を生かし準決勝まで最少失点で勝ち上がってきた八幡浜工イレブン。堅守の穴を突かれた後半の2失点に、悔し涙を浮かべた。

 前半から宇和島東の圧力を受けてはいたが、GK大星、DF稲垣を中心にしっかりと連係し、ピンチの芽を摘んだ。中盤では「ボールを支配できれば自分たちの試合になる。球際では絶対に負けたくない」とMF松本がボール奪取に奮起。27年ぶりに進んだ決勝の大舞台でも、十分に持ち味を発揮していた。

 膠着(こうちゃく)状態が続いた後半、集中力が切れる時間帯に差し掛かったときだった。「相手に押し込まれて、少し疲れもあって声を出せていなかった」と稲垣。わずかな連係のほころびから許した1失点目を苦々しく振り返った。

 「準備したつもりだったが、相手をマークし切れないなど詰めの甘さが出た」(大星)、「思う以上にいいシュートが飛んできた。ブロックしたつもりになっていた」(稲垣)。ここまで守備から攻撃につなげるサッカーを突き詰め、自信を深めてきたイレブン。2人が口にした「つもり」の言葉に、あと一歩力が及ばなかった悔しさがにじんでいた。

 

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