西予・野村小
被災地・出前授業、魚に関する知識を学ぶ
2018年11月1日(木)(愛媛新聞)

マダイやカツオの感触の違いを確かめる野村小児童

マダイやカツオの感触の違いを確かめる野村小児童
西日本豪雨被災地の子どもに楽しんでもらおうと、愛南町ぎょしょく普及推進協議会は30日、西予市野村町野村の野村小学校で出前授業を開いた。5年生60人が愛媛の漁業や天然、養殖のマダイの見分け方など、魚に関する知識を学んだ。
協議会は愛南町の水産関係者や行政、大学などで構成し、被災地支援事業として9月に大洲市で実施したのに続き2回目。町水産課の兵頭重徳課長補佐が講師を務め、愛媛の養殖マダイ生産量が都道府県別で首位で、愛南町だけで2位の熊本県を上回ると説明した。
水揚げされたばかりの天然と養殖のマダイ2匹を示し、天然は黒っぽくて尾びれが長く頭が大きいなどの特徴があると紹介。養殖は季節で味が変動しない利点があるとした。
子どもたちは2匹を触って比べ、焼いた切り身も試食。愛南町名産の約2・8キロのカツオ解体では、兵頭課長補佐の包丁さばきに感心し、魚の心臓の大きさや骨の位置などを真剣に見学していた。
生徒(10)は「天然と養殖の見分け方を家族に教える。魚は苦手だったけど今日食べたタイはおいしかった。これからは食べてみたい」と笑顔だった。30日は保育園児や幼稚園児を対象とした体験学習もあった。