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人情と自然、満喫の70キロ

サイクリングしまなみ 本紙記者が新設コースを体験

2018年10月29日(月)(愛媛新聞)

苦悶の表情でひたすらペダルを漕ぎ続ける。後ろに見えるのは多々羅大橋=28日午前9時45分ごろ、今治市上浦町甘崎

苦悶の表情でひたすらペダルを漕ぎ続ける。後ろに見えるのは多々羅大橋=28日午前9時45分ごろ、今治市上浦町甘崎

 2016年の前回、上島町を巡る約70キロを完走したが地域のもてなしに甘え、走る前より太る大失態をしでかした。その後も自転車ほったらかしで体重は107キロのまま。しかし、共に走った仲間との再会や克己の誓いを忘れることはなく、瀬戸内しまなみ海道を南下する新設のAコース(約70キロ)に挑んだ。

 今年は今治市と広島県尾道市の姉妹都市提携50周年、来年は海道開通20周年。スタートの尾道市向島運動公園に集う1006人の中で「オレが懸け橋になる」と自らを奮い立たせた。

 午前6時27分、あこがれのサッカー元日本代表・岡野雅行さんと同じコースに出走。「野人」ばりのニトロスタートを切ったが、2日前のリサーチで知っていた。いきなり最大のヤマ場だと。因島南インターチェンジ(IC)までの一般道19キロはほぼ平坦ながら、関門時間8時5分と早い。「岡野さん、負けませんですっ」。美しい景色に目もくれずケイデンス(クランク回転数)を上げた。

 7時33分、何とか因島南ICに着き、約13キロの高速道本線へ。「ヒーメヒメ ヒメ スキスキダイスキ」―自転車漫画「弱虫ペダル」の歌「恋のヒメヒメぺったんこ」のフレーズが口を突く。県境の多々羅大橋から8時17分、大三島だ。

 「どうぞ、これも食べてみて」。エイドステーションで住民が笑顔で産品を勧めてくれた。西日本豪雨で甚大な被害を受けた海道の島々。復興中のもてなしに感じ入り、大三島でも名物「神島(みしま)まんじゅう」の甘さが身に染みた。

 後半は完全に乳酸に足をやられていた。「待ってろお、伯方島のレモンジュレと大島の焼き豚あ」。必死にエイドステーションをはしごする。そして午後1時半、来島海峡大橋から今治市陸地部へ。最後の岡山理科大獣医学部前の激坂で記憶が飛んだまま、しまなみアースランドにゴールした。

 所要7時間45分。人情と美しい自然に触れ、心は腹と足以上にパンパン。そして岡野さんに「ダイエットに成功してても、次も必ず出まっす」―こう宣言するはずが見つからなかった。帰って計った体重は106キロ。胸は張れないが、あれだけ飲み食いして1キロ減っていた。

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