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愛・スポーツ(インタビュー)⑤

松山城南高自転車競技部外部コーチ 菊池 仁志さん(57)

2018年11月6日(火)(愛媛新聞ONLINE)

【先行逃げ切りの信念貫き、高校生選手育成】

 

 

 競輪界でトップクラスのS級に30年間在籍し、2011年に引退した菊池仁志さん(57)。16年4月、松山城南高自転車競技部の創部と同時に外部コーチに就き、第一線の技術と心構えを部員に伝えている。

 サイクリングが趣味だった。松山工業高時代は自転車同好会に所属。担任の勧めもあり、競輪選手の道に。思い出の一戦は1981年8月の別府競輪。強豪ぞろいの中、緩急をつけた先行逃げ切りで初優勝した。「力だけではなく、考えながらレースを進めないといけない」と実感した。以来、前に出る展開を武器に、相手に合わせて戦法を変えながらライバルとしのぎを削った。

 引退後、指導を始めた同部は17年、創部2年目に全国高校総体(インターハイ)の男子学校対抗で初優勝し、翌18年に2連覇を達成。瞬く間に全国強豪校に育て上げた。今年はアジア王者も誕生。勢いに乗るが「日本一がゴールではない。最終的に世界に羽ばたいてほしい」とさらなる高みを目指す。

 信条とする積極性を部員に浸透させている。多くの指導者は、レース中は先頭の後ろについてゴール前で攻める作戦で「足をためろ」と指示する。しかし、菊池さんは敢えて「前に行け」と鼓舞する。「後ろ向きになる戦いが大嫌いなので、前で仕掛けろ、引きちぎっていけと。負けたら練習すればいい」。高校競技界ではプロ出身の指導者が徐々に出ているという。「高校生が専門トレーニングを積めばもっとレベルは上がるんじゃないかな。『高校時代に上位で活躍すればプロでも通用する』。そうなれば、やる気アップにもつながる」とハイレベルな切磋琢磨を歓迎する。

 

【自転車は最愛の人生の相棒】

 

 

 自転車先進県・愛媛では、自転車を楽しむ人口が増えている。菊池さんはそこにとどまらず、競技も含めた全国トップの地にしたいと訴える。今、望むのは国際規格の室内バンクの県内整備。「アジア圏の選手を合宿に招き、オールアジアで欧州や世界に戦いを挑む雰囲気をつくりたい」と次世代の活躍を思い描く。

 銀輪の楽しさを伝えようと、15年からトレーニングスクールを始めた。初心者から競技者まで受講する中、「自転車の楽しさを取り戻したい」とやって来る人が多いことに衝撃を受けた。「自転車を一生の友達にしてほしい」という思いから、自転車のパーツを調整し、乗り方のこつを惜しみなく伝授する。「体が動く限り自転車に携わりたいし、乗りたい」と最愛の相棒と人生を共にする覚悟だ。

 

【菊池仁志(きくち・ひとし)さん】 松山市出身。1981年プロデビュー。2011年11月、松山競輪場のレースで現役引退。通算268勝、優勝26回。ロードバイクスクール「K―FITTING」を主宰し、一般サイクリストやプロ選手を指導している。

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