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愛媛・新居浜ルーツ 

注目クライマー・白石阿島選手 成長株「五輪目指す」 

2018年10月15日(月)(愛媛新聞)

「パズルを解くように考え、踊るように登る。クライミングは私にとって特別でおもしろい」と話した白石阿島選手=13日午前、西条市氷見

「パズルを解くように考え、踊るように登る。クライミングは私にとって特別でおもしろい」と話した白石阿島選手=13日午前、西条市氷見

 スポーツクライミングの成長株、米国代表としてユースの世界大会を連覇した実績がある白石阿島選手(17)が13日、コカ・コーラボトラーズジャパンの協力で開かれた西条市のイベント参加のため、6年ぶりに愛媛を訪れた。米ニューヨークで生まれ育ったが、父親の出身地の新居浜市阿島にルーツを持つ。注目のクライマーに競技や東京五輪への思いを聞いた。

 父久年さん(68)と6歳の頃に立ち寄ったセントラルパークの近くでクライミングと出合った。大人に交ざって、日が暮れるまで夢中になって大きな岩を登った。ニューヨークでダンサーとして活躍していた久年さんの影響でフィギュアスケートなども経験したが、いつしかクライミング中心の生活になっていた。

 白石選手は「登る動きはスポーツというよりも踊りみたいな感じ。体の使い方が分かっていないとだめだし、パズルを解くように考えないといけない。これほど一人で頭を使うスポーツはあまりなく、特別でおもしろい」と誇らしげに語る。

 久年さんは20代前半で渡米。自分のルーツでもあるふるさとの地名の響きを気に入っていたこともあり、そのまま名付けた。

 小さい頃から定期的に訪れる両親の故郷日本は「私の二つ目の家」と白石選手。2020年の東京五輪に向け、練習環境を求めて今秋から拠点を日本に移した。日本と米国の二つの国籍を持ち、東京五輪は米国代表として目指す意向だ。

 「五輪まであと2年。すごく難しい部分もあるけど、頑張って挑戦していく。日本の学校にも通い始めた。ニューヨークと比べるといろいろなことが違うけど、日本は歩いているだけでおもしろいし楽しい」

 01年生まれの17歳。遠征では欧州や韓国も訪れる。写真共有アプリ「インスタグラム」のフォロワーは約26万人で、さまざまな国の若者に影響力を持つ。「クライマーとしていろんな人と出会って、たくさん教わりながらインスパイアしたい」と貪欲だ。

 世界中の外岩を登ることに喜びを感じつつ、3種目複合で競う五輪でも上位を目指す。得意種目は高さ15メートル以上の壁を制限時間内に登る「リード」。壁の前に立ち「難しい課題を見ると、どうやったら一番簡単に上がれるか考える。クライミングの知能指数(IQ)みたいなものがある」と語る。米誌から「ザ・ウォールダンサー」と評された滑らかな動きで、観客を魅了する。

 9月の世界選手権(オーストリア)は女子リードで5位に入ったものの、ボルダリングとスピードで予選敗退し、複合では決勝に残れなかった。「3種目とも練習する時間があまりなく、大変だった」と悔やみつつ「(ユース以外の)大会を初めて経験できたことはよかった。五輪のために、来年も頑張ります」。丁寧に日本語を選び、シンプルに決意を語った。

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