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インタビュー記事

四国がんセンター・大住医師に聞く 罹患のリスク高く 検査・適切な予防大切

2018年10月8日(月)(愛媛新聞)

「遺伝性乳がんの可能性を感じる人は一度相談してもらいたい」と受診を促す大住省三・乳腺科医長

「遺伝性乳がんの可能性を感じる人は一度相談してもらいたい」と受診を促す大住省三・乳腺科医長

 がんにかかりやすい遺伝的な体質により発生する「遺伝性乳がん」をターゲットとした治療薬が7月、国内で初めて承認された。遺伝的にリスクが高い女性の乳房予防切除などに関心が高まる中、四国がんセンターの大住省三・乳腺科医長に遺伝性乳がんの概要や予防体制の課題を聞いた。

 

 国内の年間推計約9万人の乳がん患者のうち5~10%は遺伝性とされ、中でも頻度が高いのががん抑制遺伝子BRCA1、2のいずれかに異常がある「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」だ。

 遺伝性乳がんが疑われる特徴は、罹患(りかん)年齢が若い▽血縁者に罹患者がいる▽両方にがんができる―など。HBOCの場合、遺伝子異常がない人と比べ罹患リスクは10倍とされており、判明した患者には、再発を考えた治療方針の検討や血縁者の予防対策などの対応が必要となる。

 遺伝子異常の有無は血液の遺伝子検査で確認でき、7月に承認された治療薬「オラパリブ(リムパーザ)」は転移・再発の乳がん患者のうち、検査でBRCA1か2に異常があった場合にのみ使用できる。

 大住医師は「遺伝性乳がんには特異的に効果のある薬だが、検査で同時にリスクが判明する血縁者をいかに予防につなげるかが難題」と指摘。予防には磁気共鳴画像装置(MRI)などによる定期的な検査が有効だが、未発症者の遺伝子検査や予防的乳房切除は保険適用外のため費用負担が大きいほか、適切な対応を促せる専門医の数も全国的に十分でないのが現状という。

 遺伝が強く関わるがんには大腸がんや子宮体がんもあり、同センターは可能性の高い人へ遺伝子検査を勧めている。血縁者全員に同じ遺伝子異常があるわけではなく、正しい認識に基づいた診療に導くための遺伝カウンセラーも医師と対応に当たっている。

 「遺伝性のがんは差別などのいろいろな懸念があるだろうが、適切な予防を行うことが大切。可能性を感じる人は一度相談に訪れてほしい」と受診を促している。

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