秋季四国高校野球・県大会
第1日 1回戦【聖カタリナ 3-2 新居浜西】聖カタリナ延長一撃 接戦 新居浜西力尽きる
2018年10月7日(日)(愛媛新聞)

【新居浜西―聖カタリナ学園】10回表聖カタリナ学園1死一、二塁、三嶋が中前に2点適時打を放ち、3―1と勝ち越す=坊っちゃんスタジアム

【新居浜西―聖カタリナ学園】10回表聖カタリナ学園1死一、二塁、三嶋が中前に2点適時打を放ち、3―1と勝ち越す=坊っちゃんスタジアム
【評】聖カタリナ学園が延長戦の末、競り勝った。0―1の八回、田中翔の右前適時打で追い付くと、延長十回に途中出場の三嶋が2点二塁打を放って勝ち越した。投げては3投手の継投で反撃をしのぎきった。
新居浜西は初回、田中、玉井、加地の3連打で先制。七回まで無失点に抑えたが、最後は押し切られた。
◆1点止まり惜しい◆
【新居浜西・加地右翼手】(初回に先制打を放つ)「内野が下がっていたので、間を抜く意識で打った。ただ、1点にとどまったのは惜しかった。投手の頑張りで、終盤まで競り合うことができた。自分たちらしさは出せた」
【耐えて勝機 逃さず歓喜】
接戦の末にようやく訪れたチャンスを、一振りできっちりと決めた。第2シードの聖カタリナ学園は、苦しみながら初戦を突破。途中出場した三嶋のバッティングが勝利を呼び込んだ。
新チームも強打が売りだが、地区予選を無失点リレーで勝ち上がってきた新居浜西の投手陣の前に七回まで無得点だった。続く八回に代打出場した三嶋が右前打を放って、田中翔の同点タイムリーを生んだ。
終盤にようやく追い付いて、なんとか延長戦に持ち込むと十回1死一、二塁で、三嶋が再び打席に。アウトコースの直球を「狙っていたので、初球からいった」。千載一遇の得点機に臆することなくバットを振り抜くと、この試合で初の長打となる2点二塁打で3―1と勝ち越した。
殊勲打の仕事人は「どちらもつなぐ意識だった。一戦一戦を全力で、チーム一丸で戦う」と次戦を見据えていた。