豪雨災害で1ヵ月休止響く
大洲の「鵜飼い」観覧客3分の1に
2018年10月4日(木)(愛媛新聞)

鵜飼いのウをねぎらいアユをあげた感謝祭=3日午前、大洲市中村

鵜飼いのウをねぎらいアユをあげた感謝祭=3日午前、大洲市中村
大洲市の夏の風物詩「鵜(う)飼い」(6月1日~9月20日)の観覧客数が2069人で、前年度の約3分の1に落ち込んだことが3日、主催する市観光協会の集計で分かった。西日本豪雨に伴う肱川氾濫の影響で約1カ月間休止したことなどが響いたといい、協会は「これほど休止した年はなく、61年間で最低ではないか」としている。
協会によると、営業日数は、夜61日(前年度比32日減)、日曜やお盆などの昼11日(3日減)だった。豪雨災害では鵜小屋や一部登録店が浸水するなどした。
3日は、ウへの感謝祭が同市中村の肱川であり、協会や市の関係者ら15人が出席。藤岡周二会長があいさつで「ウと船は無事だったので今年は良しとし、来年に向け頑張りたい」。ウには「生きていたことに感謝し慰労したい」と述べた。