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県立図書館に寄贈

親のがん、絵本で理解 交流サイト運営団体が制作

2018年10月3日(水)(愛媛新聞)

「がんとともに生きることへの正しい理解につながれば」と力を込める高橋智子さん=9月17日、松山市堀之内

「がんとともに生きることへの正しい理解につながれば」と力を込める高橋智子さん=9月17日、松山市堀之内

 国立がん研究センターによると、18歳未満の子どもがいるがん患者は全国で年間約5万6千人に上ると推計される。親ががんになったことをわが子に分かりやすく伝えようと、子どもを持つ患者の交流サイトを運営する一般社団法人「キャンサーペアレンツ」が一冊の絵本を制作した。「ママのバレッタ」(A4判、32ページ)は、抗がん剤の治療で髪が抜けた母と娘の触れ合いを温かく描いた。がんに向き合う親子の心の支えになればとの願いが込められている。

 キャンサーペアレンツは、35歳の時にステージ4の胆管がんと診断された西口洋平代表理事(38)=東京都=が2016年に設立した。仕事や幼い子どものこと、日々の生活に不安を抱える子育て世代の患者が集まる場としてサイトを開設しており、全国の約2300人が会員登録する。

 会員の平均年齢は43歳で、小学生ぐらいの子どもがいる親が多い。「がんのことを子どもに伝えてもいいか」「どう話すべきか」と悩む人は少なくないという。親子でがんを理解できるものがあればと、東京や京都、静岡などの30~40代の会員10人が集まって「えほんプロジェクト」を発足。17年4月から制作を始め、今年5月に試作品が完成した。

 「ママの―」は、がん闘病を経験したママを持つ女の子が主人公。治療の副作用で自慢の長い髪が抜けてしまったママの姿から、女の子ががんや治療について学び、前を向いていく物語。「かみの毛なんてなくても、ママはママ」といったメッセージ性のある文章と、柔らかなタッチの絵はプロジェクトのメンバーが手掛けた。

 200部を作成し、各地の病院などに寄贈。県内では8月下旬、キャンサーペアレンツ理事の高橋智子さん(39)=松山市=が同市堀之内の県立図書館に2部を贈った。

 高橋さんは「親ががんになると自分のせいだと感じる子どももいる」と説明した上で、「がんが特別なことではないと子どもや社会全体に理解が広がれば。絵本を通じてキャンサーペアレンツの活動も知ってもらい、同じ境遇にある親たちの安心感につなげたい」と話している。

 「ママの―」は12月ごろに出版される予定。

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