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愛・スポーツ(インタビュー)④

NJS フレームビルダー 梅澤 雅彦さん(63)

2018年9月26日(水)(愛媛新聞ONLINE)

【職人技!世界に1台の自転車製作】

 

 

 体格、筋力、用途…。それぞれのニーズに合わせたハンドメイドの自転車。その心臓部と言われるのが「フレーム」だ。日本で約30社、四国では1社だけというNJSフレームビルダーの梅澤雅彦さん(63)。サイクリングショップ「ウメザワ」(松山市岩崎町2丁目)の工房で、鉄やアルミのパイプに命を吹き込む。

 

 NJSフレームビルダーは、競輪選手の自転車のフレーム製作を認められた職人の称号。3年に1度、強度、精度(寸法、角度)の厳格な審査がある。「選手は自転車のプロ。自分の力が伝わりやすい自転車をシビアに求めている。同じパイプを使ってもビルダーによってできるものは違う。気温によっても求められるフレームは異なる。例えば冬は、体が動きにくくなるため、少し柔らかいフレームに仕上げる」と梅澤さん。選手の要望にプロの職人として応える

 

 

 

 自転車と共に生まれ育った。父は自転車販売店を経営。松山商科大(現・松山大)時代に自転車に魅入られ、「年に半分は、サイクリングに出かけていました」と笑顔を見せる。風を切る爽快さ。自分のペースで走り、どこへでも行ける。「根っから自転車が好きなんです」。作り手側になったのは大学卒業から10数年後だった。

 

 「思ったように作れるようになるまで10年。ひずみをどう抑えていいのか分からなかったが、ある時点でカラッとできるようになった」と振り返る。鉄のパイプの接合部に、700度のバーナーで接着用の真ちゅうを溶かし込む。「火の入れ方によって、フレームの性格が変わってくる」。ひずみや戻り方を計算しながらの作業。体に染みついた経験がものをいう世界だ。

 

【「ありがとう」の笑顔が力に】

 

 

 国体・自転車競技の愛媛成年男子チームにメカニックや監督として長年、関わってきた。今年で33回を数えたトライアスロン中島大会にも初回からスタッフや審判として参画。「選手たちに一番いい状態で試合をさせてあげることが使命だと思っている。楽しく大会を終えて、『ありがとう』と笑顔で帰っていく姿を見るのがうれしい」と語る。

 

 「どこか、静かなところに工房を構えて、若い人にフレームビルダーの技術を伝えるのが夢なんです」。ユーザーに合わせた世界に一つだけの自転車に刻まれた「UMEZAWA」印が輝いている。

 

 梅澤雅彦(うめざわ・まさひこ)さん 今治市生まれ。松山商科大(現・松山大)卒業。サイクリングショップ「ウメザワ」でNJSフレームビルダーとして競輪選手の自転車のフレーム製作も手掛ける。国体の自転車競技成年男子愛媛チームの監督やメカニックを長年務めた。

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