ログイン
Myページ
Myページ

愛媛新聞ONLINE

2019
618日()

ログイン
Myページ
愛顔会員Myページ
MENU

愛媛大教育学部附属教育実践総合センター長

登校がつらい子ども、親は丁寧に応えよう 信原孝司さんに聞く

2018年9月22日(土)(愛媛新聞)

「胸にたまった思いを信頼できる相手に打ち明けてほしい」と話す信原孝司さん=11日、松山市持田町1丁目

「胸にたまった思いを信頼できる相手に打ち明けてほしい」と話す信原孝司さん=11日、松山市持田町1丁目

 

「胸にたまった思いを信頼できる相手に打ち明けてほしい」と話す信原孝司さん=11日、松山市持田町1丁目

「胸にたまった思いを信頼できる相手に打ち明けてほしい」と話す信原孝司さん=11日、松山市持田町1丁目

 

【サイン見逃さず思い聞いて】

 2学期がスタートして約半月が過ぎた。学校がしんどいと感じながらも、登校している人は少なくないかもしれない。当事者の子どもはつらさにどう向き合い、親はいかにサポートすればいいのか。不登校の現状に詳しい愛媛大教育学部附属教育実践総合センター長・心理教育相談室長で、臨床心理士の信原孝司さん(50)に聞いた。

 夏休みなどの長期休暇明けは不登校になる子どもが増える時期とされる。学校生活や子育てなどに悩む親子らの相談に応じている心理教育相談室では、不登校に関する内容が全体の約3分の1を占め、2学期であれば、10~11月というように各学期が始まって1~2カ月が経過した後に相談者が増加する傾向があるという。

 登校がつらい原因は、はっきりしないことが多い。「子どもから大人へと体や心が成長する小学校高学年は心身のバランスが不安定で自分でコントロールするのが難しい。中学生になれば高校受験のプレッシャーを感じる子もいるだろう。原因は一つではなく、複合的に影響しているようだ」と信原さんは説明する。

 心の不調は体調や日々の生活にも影響していく。朝起きられない▽ご飯が食べられない▽口数が減る▽夜更かしするようになった▽風呂に入らない、入浴時間が長くなる―といった変化が一つの目安となる。本人が気付かないケースもあるため、親がそのサインを見逃さず、「最近どう?」などと声を掛けたい。

 生活の変化などに身体の病気が関係していないか、まずは病院で診察を受ける。問題がなければ、子ども自身が胸にたまった思いを吐き出すことが重要だ。親に話しづらいときは、いとこや親戚など信頼できる人に打ち明ける。専門の相談機関を利用するのも手だ。

 子どもが学校に行きたくない場合、親はどう対応するか。信原さんは、このような状況にある子は「自分ならできる」という自信や期待を意味する「自己効力感」が低下していると指摘。「親も心配で焦りが募るだろうが、子ども本人の考えをしっかりと聞いてほしい」と強調する。登校できない理由を問い詰めることや、無理に学校に連れて行くことは避けたい。

 「学校に行けないことが回り道になったとしても、経験したからこそ得られるものもあり、決して無駄にはならない。しんどさに向き合う中では親や周囲の支えが必要になるため、親は子どもを信頼し、丁寧に応えていくことが大切です」

    おすすめ記事

    <プレスリリース>一覧

    愛媛の情報なら、愛媛新聞のアプリ。

    欲しい情報をいつでもあなたにお届け!プッシュ通知機能も充実。