宇和島市、一般会計9月補正案
農業・土木施設など災害復旧48億6699万円
2018年9月22日(土)(愛媛新聞)
宇和島市は21日、9月定例議会に提出する一般会計補正予算54億8776万円(累計568億6197万円、前年度同期比31・2%増)を発表した。市によると、補正予算としては合併以降最大で、西日本豪雨で被災した農地農業施設や土木施設などの復旧費を中心に盛り込んだ。特別、企業両会計を合わせた総額は55億3110万円(1057億7151万円、12・0%増)。
一般会計の災害復旧費は48億6699万円。豪雨による土砂崩れで破損した農業用モノレールや南予用水のスプリンクラーなどの農地農業用施設に17億9920万円、林業施設に4千万円、土木施設に29億2771万円をそれぞれ充てるほか、教育施設では校舎や体育館が床上浸水した吉田中学校、立間小学校などの復旧工事追加費用5900万円を含む1億8万円を計上した。
豪雨関連ではほかに、かんきつ農家を支援する「みかんボランティア」の交通費負担金622万円▽被災した中小企業者向けの再建事業補助金5千万円▽がけ崩れの恐れがある急傾斜地への擁壁整備工事費8500万円―など。
大阪府北部地震でブロック塀の倒壊で児童が死亡したのを受け、小学校や保育園など10施設のブロック塀撤去・改修に計3800万円。ドローンによる災害対策・防災力強化事業費として622万円を充て、災害時の状況把握や行方不明者捜索などに活用する。
議会には補正予算など19議案と報告2件、専決処分2件、認定2件を提案。専決処分した一般会計補正予算9億4850万円の承認も求める。