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副作用・好みの味覚で検索

がん患者食事楽しく 松山の会社がレシピを紹介

2018年9月19日(水)(愛媛新聞)

「サイトを通じ、がんの患者を支える家族が前向きになれるよう後押ししたい」と話す門間寛修社長=7日、松山市山越1丁目

「サイトを通じ、がんの患者を支える家族が前向きになれるよう後押ししたい」と話す門間寛修社長=7日、松山市山越1丁目

 がんの治療で吐き気や嚥下(えんげ)障害といった副作用がある中でも患者やその家族に食事を楽しんでもらおうと、さまざまな悩みの解消に役立つレシピを紹介するサイト「kama+aid(カマエイド)」をウェブマーケティング事業のSTSP(松山市山越1丁目)が運営している。家族のがん闘病を経験した門間寛修社長(34)は「家庭でできる食事の工夫を知ってもらうことで、患者を支える家族の心の負担が少しでも軽くなれば」と話す。

 門間社長は、2015年に39歳だった姉を希少がんの「副腎がん」で亡くした。14年にがんが見つかった当初は何もしてあげられない無力感を抱いていたが、治療の影響で吐き気や味覚障害が起きた姉でも食べられる料理を考え、食事面をサポートすることで少しずつ前向きになれたという。通院治療中の患者らの食事に悩む家族が希望を見いだせるようなサービスを提供したいと、同社を起業した16年にサイトを開設した。

 サイトは大妻女子大家政学部教授で、がん病態栄養専門管理栄養士の川口美喜子さんらの協力を得て、800件を超えるレシピを掲載する。主菜から汁物、デザートまで多彩なメニューがそろい、「食べられない」「味覚に違和感がある」などの悩みや、好みの味覚に合わせて検索できる。

 例えば、食欲はあるものの、口内炎などのため口の中に痛みがあってつらいという患者には、少量でも栄養価が高く、刺激になりやすい塩分も減らした「鮭のカボチャクリーム煮」や、口当たりの良い「レモンヨーグルトゼリー」を提案。病院や高齢者福祉施設で勤務経験がある管理栄養士が調理のこつや食べる際の注意点をアドバイスしている。

 調理の手順が確認できる動画コンテンツも公開しており、サイトの月間利用者数は多い月で約2万人。今年6月からは利用者へのウェブ調査を実施し、患者や家族から「いつも参考にしている」「かむことができず、唾液も出にくいので、かまずに飲み込めて一度に多くの栄養を摂取できる料理が知りたい」といった声が寄せられているという。

 門間社長は「副作用は人それぞれで、症状も時期によって異なるので、工夫を凝らしたレシピをできるだけ多く掲載している。年内には千件を目指し、料理が苦手な人のために動画も充実させたい」と力を込める。

 サイト(https://kama-aid.com/)は利用無料で、会員登録すれば闘病体験などが閲覧できる。

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