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愛媛大大学院・畑准教授ら調査

県絶滅危惧類の希少淡水魚、姿消す恐れ

2018年9月19日(水)(愛媛新聞)

ヤリタナゴ(愛媛大提供)

ヤリタナゴ(愛媛大提供)

ヤリタナゴとアブラボテの交雑個体(愛媛大提供)

ヤリタナゴとアブラボテの交雑個体(愛媛大提供)

ヤリタナゴ(愛媛大提供)

ヤリタナゴ(愛媛大提供)

ヤリタナゴとアブラボテの交雑個体(愛媛大提供)

ヤリタナゴとアブラボテの交雑個体(愛媛大提供)

【無秩序放流、交雑招く】

 県のレッドデータブックで絶滅危惧ⅠA類に指定されているコイ科タナゴ類の淡水魚ヤリタナゴと、近縁種アブラボテが西日本で広く交雑していることが18日までに、愛媛大大学院理工学研究科の畑啓生准教授(生態学)らの研究グループの調査で分かった。畑准教授は「無秩序な放流で、このままでは両種の集団が姿を消す恐れがある」と警鐘を鳴らしている。

 

 畑准教授によると、タナゴ類は平野部の小河川に生息するが、宅地や農地開発で絶滅が危惧されている。2011年から研究を始めたグループは、県内で数少ないヤリタナゴの生息地である松山平野の国近川などで交雑を確認し、西日本各地の河川の繁殖状況を調べるためDNA調査した。

 両種は同じ二枚貝を産卵床とするため、生息域の重なりにより交雑が生じる。アブラボテは従来県内に生息していなかったとみられ、畑准教授は「観賞魚として販売され、人為的な放流で各地で広がっている」と原因を説明。アブラボテは遺伝的に西九州型と瀬戸内―関西型に分化しているが、各河川で両集団が混じりつつあることも確認したという。

 

 畑准教授は「自然環境の変化で産卵床となる二枚貝が減少したことも交雑が進む背景にある」とし、二枚貝とともにヤリタナゴの保全区を策定する必要性を指摘する。「このままでは1千万年かけて地域に適応してきた各種を次世代に受け渡せない。人為的な放流をしないよう啓発するほか、生息域以外に定着した種を管理する必要がある」と対策を呼び掛けている。

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