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医師ら実演

教員ら、てんかん対処学ぶ 松前で講座

2018年9月5日(水)(愛媛新聞)

発作を起こしたてんかん患者を安静にさせる方法を実演する久保田英幹医師(手前右)=8月、松前町筒井

発作を起こしたてんかん患者を安静にさせる方法を実演する久保田英幹医師(手前右)=8月、松前町筒井

【冷静さ大切「授業参加 機会守って」】

 突然意識を失い、けいれんなどを起こす病気「てんかん」。教員らが子どもたちの発作への正しい対処方法を学ぶ講座がこのほど、松前町筒井の町総合文化センターであった。静岡てんかん・神経医療センター(静岡市)統括診療部長の久保田英幹医師が「適切に対処すれば危険は少ない。安全に授業に参加できる機会を守ってほしい」と訴えた。

 

 患者は100人に1人いるとされ、大脳の神経細胞が過剰に活動し発作が起きる。久保田医師によると7~8割が薬でコントロールできるが、偏見に苦しむ患者も多い。理解を広げるための講座は、患者家族らでつくる日本てんかん協会県支部(石井光伸代表)が毎年県内で開いており、今年は教員や施設職員ら計約110人が参加した。

 久保田医師は、細胞の過剰活動の広がり方に応じて異なる発作を解説。意識障害を伴わない「単純部分発作」▽意識が曇り、無目的に歩き回るもうろう状態になることがある「複雑部分発作」▽手足のけいれんを伴うことがある「全般発作」―などを挙げた。

 看護師が患者役となり、状態に応じた介助を実演。「発作で命の危険が迫ることは少ない。騒ぎ立てず冷静に対処します」。体を突っ張らせ手足を震わせる患者を久保田医師が抱き留め、そっと寝かせた。眼鏡を外し、嘔吐(おうと)の誤嚥(ごえん)を防ぐため横向きの姿勢にする。「危険なのは倒れたときにけがをすること。複数で対応し、安全な場所に移動する」

 5分以上続いたり、意識が戻らず次の発作が始まったりすれば危険な兆候。「すぐ救急車を呼ぶ必要がある。緊急時にどこに連絡するか、確認しておくことが大切」。患者によって発作の出方が異なるため、保護者らから普段の傾向を確認することも必要という。

 「もうろう状態」では、無理に行動を制止せず、患者の後方から手を添え、支えるように付き添う。患者の羞恥心に配慮する必要性も強調。「発作が治まってから汚れを取り、衣服を整えて。他者の目に触れない場所で介助することも大切だ」と述べた。

 対処法が知られていないため、患者も周囲も不安が大きく、てんかんがある子どもは社会性に遅れが出るデータも紹介された。支部の石井代表(68)=松山市中野町=は、病気に対する正しい知識を広げ、患者が社会とつながりを持つ場を増やしたいと願う。

 「患者によって発作の形は異なり、うまく付き合えばいろんな場所で活躍できる人は多い。学校や職場で、冷静に対応できる人が増えてくれたら」

 支部は患者らの相談も受け付けている。問い合わせは石井代表=メールishii.1003.ty@gmail.com

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