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愛媛新聞ONLINE

2018
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愛・スポーツ(インタビュー)③

ボート選手 武田 大作さん(44)

2018年8月25日(土)(愛媛新聞ONLINE)

 

 真夏の太陽が照り付ける松山市梅津寺沖の瀬戸内海で、武田大作選手(44)は黙々とオールを漕ぐ。輝かしい成績を残してきたボート界のレジェンドは、愛媛を拠点に世界に挑み続けてきた。「古里は落ち着く場所。好きなんです」と白い歯をのぞかせる。

 「若い時と比べても体力・筋力は落ちていない」と断言できる。心拍数とオールを漕ぐピッチのデータを取り、練習後に分析。体脂肪率や筋肉量などの体の組成を調べ、適正なトレーニング方法を取り入れている。重要なことは「いかに体を休ませるか」と語る。練習後のストレッチ、睡眠、食事。そして、メンタル的な強さを持つことだという。

 昨年の愛媛国体ではコンディションに不安を抱えながら、「地元だから何とかしなければ」という気負いがあった。準決勝で敗退。しかし、「体は元の状態に戻ってきた。負ける原因が分かればなんとかなる。失敗を経験することで、改善点が見えてきた」と前を向く。

 スポーツに対して「あきらめない」「もっとうまくなりたい」「もっと速くなりたい」という向上心が必要だ、との哲学を持つ。目的意識が練習に向かわせる。

 ボート競技の魅力は「自然との一体感」。進行方向に背を向け、オールを漕ぐ。五感で波を、風を感じる。「レース中、一線を越えた時には、自らの動きが手に取るように分かる。水面を滑る感覚」という。

 

 

 選手として自らを高める一方で、愛媛県ボート協会強化部長として、若い選手の指導、国体のチーム編成を担う。今年の福井国体に向け、自身のみならず、「チーム愛媛」の総合優勝を目指す。

 全世界を転戦している経験から、ヨーロッパの強豪国の地域ボートクラブを視察することがある。「サポーター、レクリエーションとして楽しむ人、競技者、トップ選手のピラミッドができている」。昨年の愛媛国体はボート競技を多くの人に知ってもらえる契機となった。「小中学生がボートに触れ合える機会を増やしたい。広めること、楽しさを知ってもらうことが大切。その中で、ゆくゆくは地元から五輪選手を」と思い描く。

 2020年の東京五輪。「地元(日本)開催なので目標に置いている」と力強い。新しいことへの挑戦が武田選手の原動力だ。「今日の自分を超えたい。日々、毎日が自分の進化」

 

 武田大作(たけだ・だいさく)さん 伊予市生まれ。高校時代にボート競技を始めた。オリンピックは1996年アトランタ五輪から5大会連続出場。2000年シドニー、04年アテネでは男子軽量級ダブルスカルで6位入賞。国体は23度出場し、優勝14回。DCMダイキボート部所属。

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