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ニューカレドニアと美しいサンゴ礁の水族館から

<3>スベスベマンジュウガニ 風貌愛らしくも猛毒

2018年8月7日(火)(愛媛新聞)

スベスベマンジュウガニ

スベスベマンジュウガニ

 突起や毛のない滑らかな丸い甲はまさにおまんじゅう。うっかり食べてしまいそうな名前だが、筋肉中にフグと同じテトロドトキシンやまひ性貝毒などの猛毒がある。卵や孵化(ふか)した幼生にも毒があり、親から子へ毒が移行することも確かめられている。

 これらの毒は熱を加えても分解することがなく、まさに煮ても焼いても食べることができないが、成長しても甲幅が5センチほどで小形のため国内外で食中毒の例はほとんどない。

 房総半島以南からハワイや南太平洋、インド洋、紅海、アフリカ東部に広く分布し、外洋に面した岩場やサンゴ礁に生息している。昼間はサンゴや岩陰などに隠れているが、暗くなると小形の甲殻類や貝類、藻類、ゴカイの仲間などの餌を探して動き回る。

 毒を持っているためか動きは非常に緩慢で、採集の際に見つけてもあまり逃げることなく、すぐに捕まえることができる。ただし挟む力は強く網などに絡まると外し難いので、漁業者からは嫌われている。

 ユニークな名前と愛らしい風貌からは想像もできない猛毒を持つカニとして、水族館などでは人気の展示生物となっている。

(「エビとカニの水族館」館長代理・平井厚志)

   ◇  ◇ 

 「ニューカレドニアと美しいサンゴ礁の水族館」は21日まで、松山市湊町5丁目のいよてつ高島屋で。

 

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