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宇和島・吉田町

ミカン産地の復旧懸命 防除や摘果一部再開

2018年8月2日(木)(愛媛新聞)

西日本豪雨による土砂崩れで農道に堆積した土砂を除去するミカン農家=1日午後、宇和島市吉田町深浦

西日本豪雨による土砂崩れで農道に堆積した土砂を除去するミカン農家=1日午後、宇和島市吉田町深浦

 県内有数のミカン産地、宇和島市吉田町の玉津地区で、西日本豪雨の被害からの農地の復旧へ取り組みが進んでいる。地元のミカン農家らが土砂崩れによって通行できなくなった農道の土砂除去作業に汗を流す中、1日には一部の農家が防除や摘果の作業を再開した。JAえひめ南玉津共選場の共選長(65)は「一歩ずつ前に進んで、待ってくれている人たちに玉津のミカンを届けたい」と力を込めた。

 

 玉津地区では土砂崩れでミカンの木が流されたほか、スプリンクラーが破損するなどの被害が出た。木が流されなかった園地でも根元に10~20センチの土砂が堆積している可能性があるといい、共選長は「根元に土砂をかぶった木は呼吸ができずに枯れるかもしれない」と心配する。

 実際に畑に行って正確な被害状況を確認するためにも農道の復旧は急務となっており、農家が重機を使って土砂の除去作業を続けている。作業に当たっているミカン農家の男性(36)は「一日でも早く農作業を始めるためにも農道の全線開通が目標だ」と先を見据える。

 農道が復旧した後は防除や摘果など、収穫や出荷に向けた準備を始める。スプリンクラーは使えないことから防除は手作業で行うという。スプリンクラーなら2、3時間で終える作業が、手作業なら3、4日かかる可能性もある。

 苗木を新たに植え替える場合は収穫可能になるまで長い年月を要することから、共選長は「これからが大変だが、今年も必ず出荷する。後ろを向いている暇はない」と表情を引き締める。

 玉津地区を管轄するJAえひめ南は、被害状況の把握のために調査を続けている。同JAによると、市内のかんきつ類の被害額は12億8300万円(7月23日時点)に上る見込み。

 みかん指導課の大谷熊善課長(55)は「現時点で算出されている被害額は畑の崩壊に関するもので、農機具の被害などは入っていない。額はさらに増えるはずで、全容把握には時間がかかりそうだ」と語る。

 現在は農家へのアンケートで被害の集約を進めている。大谷課長は「助成金なども活用しながら、復旧に向けて農家の支援を続けていく」と強調した。

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