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愛媛豪雨災害

幼児の心、細心ケア 大洲の4保育所 ふれあい増やし保護者と連携

2018年7月28日(土)(愛媛新聞)

県外から届いたくさんの絵本を喜ぶ肱南保育所の子どもら=27日午前、大洲市大洲の大洲児童館

県外から届いたくさんの絵本を喜ぶ肱南保育所の子どもら=27日午前、大洲市大洲の大洲児童館

 西日本豪雨に伴う肱川氾濫などで、大洲市では市立の4保育所が床上浸水し、児童計114人は近隣の保育所などでの活動を余儀なくされている。保育室は余裕がなく、年齢混合の保育をせざるを得ないケースも少なくない。環境の変化などから落ち着きがなくなったり、不安が強くなったりする子もおり、保育所はスキンシップを増やし、保護者との連携を密にするなどし、不安を和らげようと力を入れている。

 

 「もうお水来ん?」。床上浸水した肱南保育所(柚木、51人)に通う男児(2)は自宅も浸水。夜中に目を覚まし、不安を訴えるようになった。2、3日後にはよく眠るようになったが、大好きだったヘリコプターを怖がり始めた。自宅が1階天井近くまで浸水する様子を目の当たりにした別の男児(4)は、両親の姿が見えなくなると「どこ?」と捜すようになった。

 東房恵所長は「2人とも以前は元気いっぱいだった」とやるせない様子で、ほかにも表情が暗くなった子がいると打ち明ける。

 肱南保育所は約1・35メートル浸水し、子どもたちが大切にしていたおもちゃも絵本も昆虫も流された。施設が使用できなくなり、0~2歳児15人は大洲保育所(大洲)に通う。六つある保育室のうち1室を確保してもらって使うが、3~5歳児の36人は大洲児童館(同)の遊戯室の利用を余儀なくされている。

 「環境の変化は自宅が被災していない子どもにも影響している」と東所長。ある母親(35)は「おなかが痛いと行きたがらない日が増えた」と長女(5)を心配し「やっぱり場所が変わったのが大きいみたい」と話す。別の母親(30)も浸水した保育所周辺をテレビで見た長女(4)が「保育所がかわいそう」とつぶやいたことを鮮明に覚えており「親には言わないがショックがあるみたい」と幼い心を思いやる。

 東所長は「不安の要素がどこに出てくるか分からない」と、変化を見逃さないよう普段以上に子どもの表情に注意しているという。その上で声を掛け、不安の原因を見極め、気持ちを落ち着けるよう努めている。町野朋江主任保育士は「子どもの不安は親にも影響する」と説明。送迎時などに情報共有をより密にし、片付けなどで疲れている保護者にも寄り添えるようにしていると話す。

 市子育て支援課によると、大成(森山、15人)、三善(春賀、24人)の児童は近隣の保育所で受け入れている。白滝(白滝、24人)は2カ所に分かれた。白滝は8月1日に再開予定だが、ほかの3保育所はめどが立っていないという。

 市教育委員会は8月から、幼稚園や学校も含め教員や保育士向けに、子どもの変化に気付くために目配りするポイントなどを臨床心理士から学ぶ研修を実施する方針。

 

 

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