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故早坂暁さんの実体験を基に

花へんろ特別編・ドラマ「春子の人形」8月4日放送

2018年7月26日(木)(愛媛新聞)

試写会のため県内を訪れた主演の坂東龍汰(左)と制作統括の加藤邦英=18日、松山市堀之内

試写会のため県内を訪れた主演の坂東龍汰(左)と制作統括の加藤邦英=18日、松山市堀之内

スペシャルドラマ「花へんろ特別編 春子の人形」の一場面

スペシャルドラマ「花へんろ特別編 春子の人形」の一場面

試写会のため県内を訪れた主演の坂東龍汰(左)と制作統括の加藤邦英=18日、松山市堀之内

試写会のため県内を訪れた主演の坂東龍汰(左)と制作統括の加藤邦英=18日、松山市堀之内

スペシャルドラマ「花へんろ特別編 春子の人形」の一場面

スペシャルドラマ「花へんろ特別編 春子の人形」の一場面

 昨年12月に88歳で急逝した松山市出身の脚本家・作家早坂暁さん原作のスペシャルドラマ「花へんろ特別編 春子の人形」が8月4日午後9時から、NHKBSプレミアムで放送される。13歳の妹を戦火で失った早坂さんの実体験を基にした作品で、平和を願った早坂さんの次代へのメッセージが込められている。

 

 昭和初期の松山。遍路道沿いの商家の前に置き去りにされた赤ん坊は、商家の息子、良介の3歳違いの妹、春子として育てられる。戦争が始まり、16歳になった良介(坂東龍汰)は海軍兵学校へ。春子(芦田愛菜)は母の静子(田中裕子)に本当のきょうだいでないことを告げられる。兄に淡い恋心を抱いていた春子は喜び、良介に会うために瀬戸内海を渡るが…。

 早坂さんの創作活動の原点といえる物語。2千本を超えるドラマや映画の脚本を手掛けてきた早坂さんは80歳を過ぎた頃から、関係者に「未来のために妹とのことを書き残したい」と話していたという。自伝的ドラマ「花へんろ―風の昭和日記―」シリーズでも触れなかった過去であり、今作の制作統括を務めた元NHKの加藤邦英は「それだけの覚悟で臨んだ作品だった」と振り返る。

 

 ドラマ制作のプロデューサーなどを歴任し、早坂さんと親交のあった加藤が、その思いを知ったのは3年ほど前。すでに一線を退いていた加藤だったが、ドラマ化を実現させるため自ら制作会社「プロジェクト暁」を設立。NHKに企画提案するなど奔走した。

 早坂さんも「脚本は自分の手で」と奮い立ってペンを取ったが、体調が思わしくなく、途中で執筆を断念。脚本家冨川元文が後を引き継いだ。初稿が出来上がったのは2017年12月14日。2日後、その一報を待っていたかのように早坂さんは逝った。

 今月中旬、ロケもあった松山市内でドラマ完成披露試写会があり、良介役の坂東と加藤が思いを語った。坂東は「作家人生の始まりのエピソード。その後の作品にもつながっていて、描かれていること全てに意味があった。初めての主演で貴重な経験をさせてもらった」と感謝。「当時の人たちの意志の強さに触れられる。若い世代の人にも、年配の方にも見てもらいたい」と力を込めた。

 「(早坂)先生が伝えたかったことは、生きとし生けるものを大切に、今を大切にというところに尽きると思う」と加藤。「きょうだいの情愛や、時代の流れに家族を壊されても決して正義感をかざさなかった先生の慈愛の深さも伝えたい。もう一度戦争を考えるきっかけになればうれしい。ギスギスした今の世の中に響くものがあると信じている」

 「花へんろ特別編 春子の人形」は1時間半の単発ドラマ。県内のNHK総合では放送に先駆けて29日、早坂暁特集を展開。午後3時半から「花へんろ―風の昭和日記―総集編」全3回(1985~88年)、午後5時からは、同ドラマで主演した桃井かおりが松山市などを訪ねたドキュメンタリー「早坂暁をさがして~桃井かおりの暁さん遍路~」を放送する。

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