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「孤立解消」遠い実感

宇和島・吉田奥白井谷地区 道路寸断、車通れず 愛媛豪雨災害

2018年7月19日(木)(愛媛新聞)

道路が壊れるなど深刻な被害を受けた奥白井谷地区=18日午後2時15分ごろ、宇和島市吉田町立間

道路が壊れるなど深刻な被害を受けた奥白井谷地区=18日午後2時15分ごろ、宇和島市吉田町立間

 豪雨災害の影響で通行止めになっていた愛媛県内の道路事情が徐々に改善する中、宇和島市吉田地域では住民にとって孤立状態が解消したとは言えない状況が続く。同市吉田町立間の奥白井谷地区に向かうと、集落に通じる市道に土砂が流れ込んだ影響で、18日現在も車が通れない過酷な風景が広がっていた。

 

 山あいの道を奥へ奥へと進んだ同地区。住民によると30人弱が生活、多くがかんきつ栽培などに従事しているという。

 18日午後、集落への道は土砂に埋まった消防団のポンプ車が行く手を遮っていた。車を降りて歩き始めると、近くの農業の男性(40)が「7日朝に土石流で身動きが取れなくなったまま」と教えてくれた。現場ではポンプ車の撤去作業が始まっていた。

 男性は同日午前6時すぎ、ポンプ車が動けなくなったと聞き、現場に駆け付けたが「着いたときにはどうしようもなかった」。周囲で土砂崩れが相次ぎ、危険を感じて自宅2階から様子をうかがうと、徐々に白井谷川の水量が増え、民家やアスファルト舗装の道を破壊していった。男性は「農道などもやられているだろうが、状況がつかめない」と困惑する。

 10分ほど砂利道を上ってたどり着いた奥白井谷公民館の周囲には大量の土砂や木が散乱。川だったはずの場所には民家から落ちた瓦やひっくり返った車が散らばり、地面との見分けがつかなくなっていた。一番奥にある民家は1階が土砂で流されたようで、今にも崩れ落ちそうな状態だった。

 同所の主婦(70)方には、土砂に流された倉庫が直撃した。主婦は現在、近くの集会所で避難生活を送っているが、変わり果てた自宅を見つめ「これからどうしたらいいか分からない」と途方に暮れる。現在は夫や息子、ボランティアと家の片付けを進めるが、ごみ置き場まで運び出すのは不可能。重機も集落に入り込めないため「元通りになるのはいつになるのか…」と不安を募らせる。

 県や市が発表した被害状況によると17日現在、市内に孤立集落はない。市建設課は「乗用車が通行できないとしても、人が通れる場合は孤立集落には当てはまらない」との見解だが、同地区には道が流木や土砂で寸断し、歩くことすら難しい箇所が存在している。

 自治会長を務める男性(40)は「(孤立集落について)住民の感じ方と行政の捉え方に差を感じる。道の復旧を目指し、ハード面でのスピーディーな支援を求めたい」と話した。

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