1万8000匹を宇和島港に
「海の日」にマダイ稚魚放流
2018年7月16日(月)(愛媛新聞)

「海の日」にマダイの稚魚を海に放流する児童ら

「海の日」にマダイの稚魚を海に放流する児童ら
海の資源を保全保護し、恩恵に感謝しようと宇和島水産高校(愛媛県宇和島市明倫町1丁目)の生徒らが「海の日」の16日、育てたマダイの稚魚約1万8000匹を宇和島港に放流した。
栽培漁業を学ぶ同校専攻科水産増殖科が実習の一環で毎年実施。県内の教員らでつくる研究団体「TOSS愛媛」主催の「うわじま圏域子ども観光大使」の認定を目指す児童29人も参加した。
稚魚は体長約4~5センチ。同校で育てたマダイが5月上旬に産卵した約16万個を、生徒らが飼育管理してきた。
最初に生徒らが栽培漁業の意義やマダイの成長について説明。「自然の生存率は1%未満。食べられないくらいの大きさに育てて放すことで、生存率を上げることができます」などと語った。
放流では、同校水産増殖科生も加わり児童をサポート。波が時折しぶきを上げる中、一緒にバケツで海に放していった。吉田小学校3年の男子児童(9)は「魚に食べられると思ったらかわいそう」と思いやりながら、稚魚が泳いでいくのを見守っていた。