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完全燃焼 みんなの夏

<伊予農>特別な一勝 この声届け、亡き父に

2018年7月16日(月)(愛媛新聞)

三塁コーチとして大きな声でチームメートに指示を送る松坂=15日、坊っちゃんスタジアム

三塁コーチとして大きな声でチームメートに指示を送る松坂=15日、坊っちゃんスタジアム

 天国の父と支えてくれた3年生に勝利を―。伊予農2年の松坂憲二郎(17)は特別な思いを胸に三塁コーチとしての役割を全うした。声がかれるくらい指示を送り、4人のランナーをかえした。

 「小学校から野球を教えてもらった父との目標だった一勝。『やったよ』って伝えたい」。試合終了後、気持ちを届けるかのように空に向かって思いっきり校歌を歌った。

 高校野球が好きだった父・秀樹さんは病気を患い、4月に49歳で亡くなった。

 松坂が小学4年でソフトボールを始めて以降、いつも熱心だった。キャッチボール相手になり、バッティングセンターではアドバイスをくれた。約2年前には高校野球の審判資格を取得。練習試合でも審判を務めるなど一番近くで見守ってくれていた。

 突然の父との別れはつらかったが、夏の大会を見据え、葬儀の翌日から練習に出た。そんなとき、支えてくれたのが3年生らチームメート。小中学校も同じチームでプレーした3年木本弦希(17)は、いつもと変わらず明るく接してくれた。

 そんな木本ら3年生にとっても夏の大会勝利は初めて。特別な一戦となった。「松坂のお父さんを含め応援してくれた人に勝利を届けられてよかった」

 松坂は、次戦でも大きな声を出し、チームを盛り上げるつもりだ。出場機会があれば、心に決めていることがある。「失敗しても悔いの残らない堂々としたプレーをする」。そんな姿を天国のお父さんに見てもらいたい。

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