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愛媛豪雨災害

ごみ仮置き場限界に 分別負担や悪臭などが課題

2018年7月16日(月)(愛媛新聞)

災害ごみがあふれ、封鎖となった宇和島市吉田地区の駐車場を見つめる市職員=15日午後、宇和島市吉田町鶴間新

災害ごみがあふれ、封鎖となった宇和島市吉田地区の駐車場を見つめる市職員=15日午後、宇和島市吉田町鶴間新

 冷蔵庫、いす、衣服…。広い範囲で浸水被害を受けた愛媛県南予の被災地の仮置き場には、住宅などの片付けで出たごみが次々に運び込まれ、山積みになっている。最終処分場への搬出が進まない中、悪臭などの課題が浮上。作業する人の体力の限界も近づいている。

 「ごみがあふれてどうにもならない」。河川氾濫で大きな被害を受けた宇和島市吉田町鶴間新の駐車場は、数日前からほぼ満杯状態だ。懸念されるのは、発火や悪臭。市職員が1人張り付き、搬入を一時封鎖している状態だ。

 市が呼び掛けるのは、町内から約10キロ離れた仮置き場(同市大浦)の利用。しかし町内の置き場と異なり、約10種類の分別が必要で、運び込む住民にとって大きな負担となる。同市吉田町沖村の40代主婦は「暑さで気力や体力が持ちかねている中、分別を指示されるのはつらい」と嘆く。

 西予市野村町でも、似た光景が広がる。災害直後の8日以降、市は町内に順次仮置き場を増やしたが「まだ少ない」(市担当者)。ひっきりなしの搬入に加え重機や車両も足りておらず、最終処分場へスムーズに運べない状況が続く。

 連日の炎天下。現場でトラックの荷台からごみを降ろす作業を担う市職員や消防団、ボランティアらの疲労もピークに近い。14日には、県建設業協会が2トントラックなどで運搬を手伝ったが、危険を伴う作業をボランティアに任せることをためらう声もあり「ノウハウがないので、専門家など知識のある人が必要」など課題も挙がる。

 大洲市柚木の住宅街では、住民らが空き地にごみをまとめ、随時仮置き場に搬出していた。近くの40代男性は「臭いが気になるので早く処理できれば」と願うが、量は一向に減らない。市職員は「今月中には市内のごみを仮置き場に入れたい」とするが、ここでも課題は分別。現在4種類の分別は16日から14種類となり「運んだ後での分別は時間がかかるので、なるべく分けてから搬入してもらえれば」(市職員)と訴える。

 生活再建のためごみの処理が急がれるが、その大半は思い出の詰まった日用品。名残を惜しむ声も各地で聞かれた。

 大洲市若宮の運送業勤務の男性(54)は自宅が浸水し、買ったばかりの冷蔵庫や家具類を処分した。軽トラックいっぱいの家財道具をごみの山に捨てながら「一番つらかったのは野球道具を捨てること」とつぶやく。愛用のバットやグラブは、息子との思い出の品。くしくもごみを捨てにきた仮置き場は、親子で訪れたこともある野球場だった。それでも「災害だから仕方ない」と話すと、作業を続けていた。

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