ログイン
Myページ
Myページ

愛媛新聞ONLINE

2018
923日()

ログイン
Myページ
愛顔会員Myページ
MENU

読者が選ぶ夏の「名勝負」 えひめ高校野球 全国春90回・夏100回大会

1979年 準決勝 東温5―6松山商 松山商の熱烈ファン 林武さん(80)=松山市

2018年7月8日(日)(愛媛新聞)

大量の自作スクラップブックを前にほほ笑む林武さん

大量の自作スクラップブックを前にほほ笑む林武さん

9回裏、松山商・村上の中前安打で三走・葛城がサヨナラのホームイン=1979年7月29日、松山球場

9回裏、松山商・村上の中前安打で三走・葛城がサヨナラのホームイン=1979年7月29日、松山球場

大量の自作スクラップブックを前にほほ笑む林武さん

大量の自作スクラップブックを前にほほ笑む林武さん

9回裏、松山商・村上の中前安打で三走・葛城がサヨナラのホームイン=1979年7月29日、松山球場

9回裏、松山商・村上の中前安打で三走・葛城がサヨナラのホームイン=1979年7月29日、松山球場

【ネット裏はお祭り騒ぎ】

 伝統薫るえんじのアンダーシャツと、あまたの名勝負。「たまらん」と頰を緩める林武さん(80)=松山市古三津6丁目=は生粋の松山商ファン。退職後はグラウンドに通い、夏の松山商の試合はほぼ全部見てきたという。中でも印象に残っているのは1979年の夏、東温との「どんでん返し」の準決勝だ。

 舞台は堀之内にあった松山球場。炎天にもかかわらず、午前9時すぎにはネット裏が満員札止めになったと当時の愛媛新聞は伝えている。松山商打線は東温の好投手・森に抑えられ、1―5で迎えた九回裏、死球押し出しで松商が1点を返し1死満塁となった。

 逆転劇はそこから始まった。1年生の葛城が走者一掃の二塁打で追いつき同点に。その後も得点し、この回5得点で逆転サヨナラ勝ち。ネット裏の大半を陣取っていた松山商ファンは沸き返った。林さんは「天にも昇ったような感じ。祭りみたいにみんな立ち上がって、タオルを振って。そらあ、すごかった」と懐かしむ。

 殊勲の葛城は林さん方の近所に住んでいて、娘の中学の1年先輩。親近感があり、うれしさもひとしおだった。娘も孫も松山商に進学。3世代で甲子園を見に行ったのはいい思い出だ。

 好きが高じて、全公式戦の成績をデータ化し手帳に記録。新聞記事のスクラップは40年以上、21冊目になる。「もう一回、生きとる間に松山商に甲子園に連れていってもらいたい」。球児とともに熱い夢を見ている。

 

【9回4点差 執念の逆転】

 9回の土壇場で、それも4点をリードされた松山商の逆転を誰が予測しただろう。

 敗色濃い松山商は最終回、先頭の北川が中堅右に安打して口火を切った。酒井の二塁右の強烈な当たりは砂原の好捕にあって1死二塁。ここで浅岡がよく見て四球。このあたりから大量リードでのびのび投げていた東温・森のリズムが狂った。ここで勝利を意識したかもしれない。代打野嶋が死球で満塁、続く山内にも死球で押し出しの1点。好打順に打席が回り、葛城が真ん中低めの球を左中間に走者一掃同点の二塁打した。植田の二ゴロで三進した葛城を置いて村上が投手の足元をゴロで抜く適時打してサヨナラ勝ち。

 東温はよく打った。ただ16安打で5得点は少なかったし、11残塁が示すように攻めが雑だった。惜しくも敗れたが、森はよく投げた。東温が九分九厘手中の勝利を逃したが、松山商にあっては勝利への執念、それ以外には何もなかろう。

 

123456789
東温0010012015
松山商000010005x6

    おすすめ記事

    発信!高校生記者

    連載

    愛媛の情報なら、愛媛新聞のアプリ。

    欲しい情報をいつでもあなたにお届け!プッシュ通知機能も充実。