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保護者や教員ら学びの場広がる

障害ある子の性教育は 西予で講演会 

2018年7月4日(水)(愛媛新聞)

宇和特別支援学校の保護者や教員らが性教育について学んだ講演会=6月中旬、西予市宇和町永長

宇和特別支援学校の保護者や教員らが性教育について学んだ講演会=6月中旬、西予市宇和町永長

【「体への肯定感」育んで】

 「子どもが人を好きになったとき、どうすれば?」「成長する体や性への関心の目覚めにどう対応したらいいか?」。障害のある子どもに「性」についてどのように教え、向き合っていくかを考えようと、県内の特別支援学校の保護者や教員らによる学習の場が広がりつつある。参加者は、子どもたちが自分の「からだ」を肯定的にとらえる「性の学び」の重要性について認識を深めている。

 

 「生きていく上で、性は切っても切り離せないもの。障害があってもなくても同じです」。6月中旬、西予市宇和町永長の宇和特別支援学校。性教育に長年取り組んできた元小学校教員で、NPO「障がい者・児の性と生を考える会」(松山市)理事の菊池準子さん(61)が保護者や教員ら約30人に語り掛けた。

 昨年11月、知的障害のある児童生徒らへの性教育について考えようと、県内の特別支援学校5校のPTA交流研修会がみなら特別支援学校(東温市)であり、菊池さんが講師を務めた。参加者から「もっと学びたい」との声が出て、宇和特別支援学校でのPTA講演会が実現した。

 障害があると、自分の体への肯定感を育みにくいとされる。講演で菊池さんは「だからこそ、毎日の積み重ねで『自分っていいな』『生きているって素晴らしい』と思える『からだ観』を育てることが必要だ」と訴えた。

 幼児期から性器を清潔に保つことを教えるのは、体の「プライベートゾーン」を大切にする習慣や意識を育てる上でも重要だ。性器を触る子どもに対して「ばっちいから」などと禁止すると、自分の体を否定的に捉えてしまうと注意を促し、「性器も大切な体の一部だと認識させることが必要だ」と強調した。

 思春期を迎えると、体も変化してくる。親子ともに、二次性徴を大人に成長している「うれしい変化」としてとらえることが大切だ。「精通や月経があるのは健康な証し。中には体の変化に戸惑い、パニックになってしまう子もいるが、あらかじめ体の変化を教えておけば心構えもできる」

 青年期には、恋愛や結婚について考える機会が必要になる。菊池さんは、障害者権利条約の中で、自由に恋愛や結婚をし家族を築く権利が記されていると紹介し、「周りもその意識を持ち、サポートしていかなければならない」と説いた。

 学習会後、自閉症の小学生の息子がいる大洲市の40代女性は「子どもに性についてあまり知ってほしくないと誤った認識をもっていた。今からでも、肯定的な声掛けをしていきたい」と、成長に対する心構えが変わった様子。渡辺俊教頭は「自分も他の人も大事にできるよう、その子の特性に合わせながら、じっくりと教えていきたい」と語った。

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