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「早期の異常発見が大切」

桃山学院大教授(新居浜出身)視力検査・キット開発

2018年6月27日(水)(愛媛新聞)

3歳児でも簡単に視力検査ができるようになるキット「たべたのだあれ?」を紹介する高橋ひとみ教授

3歳児でも簡単に視力検査ができるようになるキット「たべたのだあれ?」を紹介する高橋ひとみ教授

 「たべたのだあれ?」。一口かじられたドーナツと動物の絵を使うことで、3歳児でもスムーズに視力検査ができるようになるキットが、全国の幼稚園などで少しずつ広がっている。開発者の高橋ひとみ桃山学院大教授(69)=新居浜市出身=は「検査で目の異常や疾病を早期に発見し、適切な治療ができれば、機能的弱視は防げる」として、利用を呼び掛けている。

 キットの練習用絵本は、一般的に視力検査で使われる切れ目の入った輪「ランドルト環」をドーナツに見立てている。ドーナツの上下左右にゾウやウサギなどの動物を配し、どの動物が食べたか、クイズ遊びをすることで幼児が簡単に答えられる。一般的な視力検査では、幼児は輪の切れ目ではなく中央を指さすなど成功率が低いことから、楽しみながら慣れるように工夫した。クイズの後、ランドルト環に変えても自然に答えられ、使用した幼稚園からは「こんなに簡単にできるのか」「子どもも喜んで答える」などの声が上がっているという。

 幼稚園での視力検査の実施は、学校保健安全法に基づき義務づけられており、保育園でも同法に準じて実施するよう定められている。しかし、実際には「時間がかかる」「正確にできない」などの理由から実施していない園がまだ多い。日本眼科医会による調査では、実施率が幼稚園48・3%(2008年)、保育園34・7%(12年)。高橋教授は「現在も大きくは変わっていないだろう。3歳児での実施率はもっと低い」と指摘。「就学時までに視力検査を受ける機会がなかったために目の異常や疾病の発見、治療がされず、弱視になる子どもが約3%、1学年で約3万人もいると推測される」と問題視している。

 高橋教授によると、左右の目で対象物を立体的に捉える両眼視機能の発達は3歳ごろ、目から脳へ情報を伝える視神経の回路の形成は6歳ごろまでに終了する。それまでに視力不良を発見し、適切な治療を施すことが重要で、低年齢ほど治療効果が期待できるという。

 「多くの子の人生が変わってくる。3歳からの視力検査の重要性をもっと認識してほしい」と訴えている。

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