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定期・継続使用で効果

フッ素うがいで虫歯予防 県内小学校、半数が導入

2018年6月27日(水)(愛媛新聞)

担任教諭の指示に従って1分間のフッ化物洗口を行う広見中の生徒=6月上旬、鬼北町永野市(画像の一部を加工しています)

担任教諭の指示に従って1分間のフッ化物洗口を行う広見中の生徒=6月上旬、鬼北町永野市(画像の一部を加工しています)

 虫歯予防に効果があるとされるフッ化物洗口(フッ素うがい)。2000年度から県が普及事業校を指定するなどして推進し、県内の小学校では導入が全校の半数に達した。一方、指定が12年度から始まった中学校では、まだ実施率が低いのが現状だ。

 

 今月上旬、鬼北町永野市の広見中。「はい、フッ化物洗口始めるよ」。終わりの会の後、クラス担任の大きな声が響くと、生徒は一斉に廊下の紙コップを取りに行き、席に戻った。「じゃあ1分間、はい」。担任教師がタイマーを押すと、コップの液を口に含み、教師の指示に合わせ、前、右、左とテンポよくうがい。終了の合図とともに、コップに液を吐き出した。

 

 広見中は事業校(18年度は14小中学校)の一つで、昨年12月から取り組みを始めた。生徒たちはすっかり慣れた様子だが、中には「シナモンの味がする」などと、独特な風味がちょっと苦手な子もいるという。

 

 松本忍養護教諭は「うがいの効果を出すために、積極的に歯磨きをする生徒が増えたようだ」と話す。保健委員長3年の児童(15)は「フッ化物洗口の方法を紹介する動画や歯磨きチェックシートを作成し、学校全体で歯の健康を守るために取り組むようになった」と白い歯をのぞかせた。

 

 県健康増進課によると、フッ化物は歯のエナメル質を強くし、定期的かつ継続的に使用することで虫歯予防に効果があるという。学校では週1回、決められた時間に教員の監督のもと、フッ化物を含む液で1分間うがいをしている。

 

 県の17年度調査によると、6年以上継続している小学校では1人平均の永久歯の虫歯数が0・35本で、全国平均の0・82本と比べて少ないという結果が出ている。

 

 県内公立校の16年3月現在の実施率は、小学校が50%(全児童の35・9%)に対して、中学校は13%(全生徒の8・4%)と低い。また、各市町によって実施率の差も大きく、小学校では伊予市や愛南町など8市町が100%に到達した一方、今治、八幡浜、松山の3市は10%未満にとどまっている。

 

 フッ化物洗口については厚生労働省がガイドラインを示して普及を図っているが、フッ化物の人体への影響に不安を持つ人もいる。普及事業校では導入前に県歯科医師会が効果や安全性を説明し、各家庭の同意書を得た上で実施しているという。保護者の希望でフッ化物を使わない児童・生徒もいる。

 

 県は「歯と口の健康は、全身の健康を守るのにとても重要。フッ化物洗口の効果や安全性への理解を広めて、21年度までに小学生の40%以上、中学生の20%以上の実施を目指す」としている。

 

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