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えひめ認知症対策 支え合う地域

<3>砥部病院と住民、身近な課題へタッグ

2018年6月6日(水)(愛媛新聞)

「人とつながることが認知症予防になる」と呼びかけた中城有喜センター長(右)の講演に耳を傾ける住民=2月24日午後、砥部町

「人とつながることが認知症予防になる」と呼びかけた中城有喜センター長(右)の講演に耳を傾ける住民=2月24日午後、砥部町

 「認知症になっても長生きしたいと思えるような地域づくりが私たちの願いです」。砥部病院に併設したデイサービス「To―be」で2月に開いた講演会。同病院高齢者こころのケアセンターの中城有喜センター長はこう締めくくった。

 主催したのは砥部病院がある砥部町麻生地区の住民ら。地域の活動として何に取り組むべきか話し合った際、関心が高かった認知症をテーマに選んだ。症状や対処法などを学び、予防体操も体験。当時の麻生区長だった田中祥三さん(63)は「砥部病院とのかかわりは大切だ。地元の人が携わっていれば、地域の人々は病院に来やすいのではないか」と考える。

 きっかけは砥部町社会福祉協議会が住民同士の支え合いによるまちづくりを目指し、2016年度に策定した地域福祉活動計画。策定に関わった地域の区長や福祉関係者らを軸に、12グループに分かれて昨年から実践に乗り出している。その一つが砥部病院とタッグを組んだ。

 中城センター長は「地域の人と付き合う機会は少ないので、認知症の人のために何ができるのか、地域が何を望んでいるのか知りたい」と積極的に協力する。地域ごとに事情が異なる中「身近な課題を探し解決しようという試みは、小さな単位だからこそできる」と評価した。

 

 砥部病院は17年4月から高齢者を対象にした介護予防事業「えがおネットワークTobe」をスタート。体操や手芸、詩吟などの講座を週4日開講している。「将来的には地域に運営や指導役を任せたい」と考える中城センター長は、グループの人々に「ボランティアとして参加してほしい」と呼びかけた。

 それに応じた田中さんらは地区の人々を誘い、募集チラシも配る予定だ。重光区長の岡村博行さん(66)は「現役時代に培った専門的な知識や技術を、退職後に生かせる場所にもなる」と期待を寄せる。さっそく地区の女性が手を挙げ、お茶の準備などの手伝いを始めた。

 

 5月中旬に開いた住民らの会合では「もっと認知症のことを学びたい」という声が上がり、認知症サポーター養成講座の開催を決定。実際に認知症の人と触れ合う機会を持とうと、砥部病院が実施するイベントへの協力を申し出た。

 「昔は農家が多かったが道路整備が進んで団地が増えた。都会化したことで婦人会や老人会などの組織が減り、ムラ社会が崩壊しつつある」と田中さん。子どもたちは家を出て帰ってこない。高齢化が進み認知症と思われる人も見かけるようになった。「砥部病院と連携して、助け合い、和を重んじる地域にしたい」と前を向く。

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