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愛媛新聞ONLINE

2018
924日()

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Discover Ehime~歩いて巡る故郷の絶景

第1回 八釜の甌穴群(久万高原町)

2018年5月1日(火)(愛媛新聞ONLINE)

国特別天然記念物に指定される八釜の甌穴群。右上から見下ろす人の大きさと比較すると、そのスケールがよくわかる

国特別天然記念物に指定される八釜の甌穴群。右上から見下ろす人の大きさと比較すると、そのスケールがよくわかる

国道440号沿いに建てられた八釜の甌穴群案内看板が遊歩道入口の目印

国道440号沿いに建てられた八釜の甌穴群案内看板が遊歩道入口の目印

八釜渓谷の美しい流れが見えてきたらゴールまであとわずか

八釜渓谷の美しい流れが見えてきたらゴールまであとわずか

甌穴群の下流には、穏やかで美しい渓谷が広がる

甌穴群の下流には、穏やかで美しい渓谷が広がる

文・写真−忠政啓文

 日本トップレベルの水質の良さでその名を知られ、近年では青く澄んだ美しさから「仁淀ブルー」の呼び名で全国的に有名になった高知県の仁淀川。その清流は愛媛県久万高原町の石鎚山や四国カルストに源を発し、幾つもの支流が高知県境近くで合流。大河となって、蛇行しながら太平洋へと下っていく。

 その支流のひとつ、久万高原町柳谷地区を流れる黒川は、本流との合流点から上流7㎞にかけて、両岸に断崖が続き『柳谷キャニオン』と称されるV字谷を形成。悠久の時を経て、川の流れが大地を削って生み出した自然の造形美が、訪れる者の心に深い感動を刻み込む。

 その柳谷キャニオンの中心に、国の特別天然記念物に指定される『八釜の甌穴群』はある。天然記念物の中でも、世界的にも国家的にも貴重なものとして認められたものが指定される特別天然記念物。県内では、絶滅したと言われているニホンカワウソ、そしてこの八釜の甌穴群の2つが指定されているのだが、さて、どれほどの読者がその存在を知っているのだろうか。

 甌穴とは、川の岩盤が水流によって浸食されてできた穴のこと。2017年時点で指定されている国の天然記念物は1025件。内、特別天然記念物は動物・植物・地質鉱物・天然保護地域合わせて、わずか75件。甌穴としては八釜の甌穴群が国内で唯一、特別天然記念物に指定されている。

 甌穴群への入口は久万高原町柳井川地区、四国カルストへと向かう国道440号沿いの崎山バス停近くにある。案内看板が立てられてはいるものの、車で走っていると素通りしてしまいそうな何もない場所だ。遊歩道は、その看板の裏から続いているのだが、さすがは国宝級の貴重な場所だけあって、そう簡単にはたどり着けない。遊歩道入口から甌穴群までの距離は約1・2㎞、高低差約100mの急斜面だ。もちろん、帰りはこれを登って帰らないといけないわけだから、見学に行くには覚悟が必要である。しかし、たどり着いた先には、そこまでの道のりの苦労など、一瞬にして忘れさせてくれる驚きの絶景が広がっている。

 硬質の堆積岩であるチャートの岩盤を、黒川の急流が長い歳月をかけて削り、生み出した、大小35個にも及ぶ大規模な甌穴群が醸し出す神秘的な風景は、ただただ圧巻の一言。最大のものは直径12m、深さ10mもあり、幾段にも重なる甌穴を、透き通る清流が轟音を立てて流れ落ちる姿は、まるで巨大な龍が天へ昇って行くかのようだ。これぞまさに愛媛が全国、いや、世界に誇る絶景!ぜひ一度、ご覧あれ!

 

【八釜の甌穴群(久万高原町)】

 

 上浮穴郡久万高原町柳井川

 0892(21)1192(久万高原町観光協会)

 約2.5㎞(往復)

 約50分(往復)

 滑りにくいシューズ着用のこと。

 

【ワンポイントアドバイス】

☆快適に絶景を楽しむためのシューズ選び

最近では、様々なメーカーからトレイルランニング専用のシューズが発売されている

最近では、様々なメーカーからトレイルランニング専用のシューズが発売されている

最近では、様々なメーカーからトレイルランニング専用のシューズが発売されている

最近では、様々なメーカーからトレイルランニング専用のシューズが発売されている

 

右がランニング用、左がトレイルランニングシューズ。ソールの溝の深さから、グリップ力の違いが一目瞭然でわかる

右がランニング用、左がトレイルランニングシューズ。ソールの溝の深さから、グリップ力の違いが一目瞭然でわかる

右がランニング用、左がトレイルランニングシューズ。ソールの溝の深さから、グリップ力の違いが一目瞭然でわかる

右がランニング用、左がトレイルランニングシューズ。ソールの溝の深さから、グリップ力の違いが一目瞭然でわかる

 八釜の甌穴群しかり、絶景とは、そう簡単に見に行くことのできない場所にあるのが常。急峻な坂道や、土や岩場などの未舗装路、時には水辺や泥濘など、足場の悪いところを歩くことも。このような場所では、思いがけず足を滑らせ、捻挫などのケガや転倒などによる事故に遭う危険性が増すので十分な注意が必要だ。

 足を滑らせないようにするために大切なのは、何といってもシューズ選び。普段のウォーキングやランニング時に使用されるスニーカーは、アスファルトでの使用を想定して設計されているため、山道などの未舗装路ではグリップが効きにくい。しかし、登山用のシューズはグリップの効きはよいものの、ソールが硬く、重量感があることから、敬遠する人も少なくない。そこでオススメなのがトレイルランニングシューズだ。

 トレイルランニングとは山道を走るスポーツ。そのため、通常のランニングシューズに比べ、トレイルランニングシューズはグリップの効きのよいソールになっているうえ、走りやすくするために軽量化が図られており、ランニングシューズの重さと変わらない。また、水や汚れを弾くようにゴアテックスなどの撥水性の高い素材を使用し、水辺や泥濘、雨天時の使用でも靴の中に水が染みることもなく、快適に使用できるものもある。さらに、舗装路でも山道でも兼用できる設計になっていることから、日常のウォーキングやランニングでも使用可能。また、各メーカーからお洒落で多種多様なデザインのトレイルランニングシューズが発売されており、最近では普段履きとして使用する若者も増えている。

 一足あれば一石二鳥にも三鳥にも使えるトレイルランニングシューズは、絶対おすすめのアイテムだ。

 

この記事は、スポーツマガジンE-dge2018年3・4月号(創刊号)に掲載しています。

 

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