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[E4巻頭特集]先輩学生主体で運営、成長の場にも

大学生協のサービス多様化、新入生をトータルサポート

2018年4月1日(日)(愛媛新聞E4編集係)

一家族に一人の学生アドバイザーがつく(松山大学生協)

一家族に一人の学生アドバイザーがつく(松山大学生協)

一家族に一人の学生アドバイザーがつく(松山大学生協)

一家族に一人の学生アドバイザーがつく(松山大学生協)

 桜舞う大学キャンパス。今年も多くの新大学生が門をくぐる。新生活をサポートする大学生協のサービスが近年、多様化している。大学入試前から大学生協内に「新入生サポート会場」を設置し、パソコンや電子辞書、教科書など、学業に必要な物品販売はもちろん、学生総合共済、学生賠償責任保険などの斡旋、パソコンや英語などの学内講座の紹介、さらには、一人暮らしに必要な電化製品や家具の販売、「生協管理物件」を含めたアパート・マンションの物件探し、契約サポートまで、トータルサポートサービスを展開する。サポート役を担うのは先輩学生たち。新入生のサポートを通じて、学生にも好影響が…。新大学生を迎え入れる大学生協の取り組みを取材した。

 

新入生の要望に対応する学生や生協職員(愛媛大学生協)

新入生の要望に対応する学生や生協職員(愛媛大学生協)

新入生の要望に対応する学生や生協職員(愛媛大学生協)

新入生の要望に対応する学生や生協職員(愛媛大学生協)

 国立大学前期合格発表後の3月中旬、愛媛大と松山大の大学生協は新入生と保護者でごった返していた。「新入生サポート会場」には、電化製品や家具が並べられ、近隣のマンションやアパートの間取り図がパネルに掲示されている。パソコンや電子辞書の販売コーナーも。会場内にはブースが設けられ、新入生や保護者と対面で各種申し込みを受け付けていた。入学準備をサポートする「自宅生向け説明会」は、愛媛大が2月以降に4回、松山大は12月以降に13回実施し、取り組みは早々に始まる。

 

一人暮らしのモデルルーム(愛媛大学生協)

一人暮らしのモデルルーム(愛媛大学生協)

一人暮らしのモデルルーム(愛媛大学生協)

一人暮らしのモデルルーム(愛媛大学生協)

不動産を紹介するブース(愛媛大学生協)

不動産を紹介するブース(愛媛大学生協)

不動産を紹介するブース(愛媛大学生協)

不動産を紹介するブース(愛媛大学生協)

 両大学合計で毎年1,000室以上の斡旋実績を誇る「住まいの斡旋」も、サポート活動の柱の一つだ。長年、提携する地元不動産会社が管理する住まいを紹介してきたが、約5年前からは大学生協が入居後の管理まで行う「生協管理物件」の斡旋もスタートさせている。

 「住まいの斡旋」は、新入生や保護者から、物件の希望をヒアリングし、物件候補をピックアップ。スタッフの先輩学生が同行し徒歩や自転車で物件の下見に回り、契約手続きをサポートするという流れだ。

 愛媛大学生協職員の盛由香里さんは「学生スタッフは部屋のセールスポイントを事前に把握している。一度に2軒くらい見て回り、2~4軒ほどで決められる方が多く契約率も高い」と話す。広島県から息子が愛媛大に入学する父親は「大学生協が管理しているということで何かトラブルがあっても窓口がしっかりしているので安心。先輩学生は一生懸命さが伝わり親しみが持てた。先輩から近所のスーパーや飲食店を教えてもらって息子も喜んでいた」と満足そうに話した。

 また、一人暮らしの学生は新たに電化製品や家具を購入するケースが多く、購入者には、冷蔵庫や洗濯機などの設置や机やベッドの組み立て、使用済み段ボールの回収も実施している(有料)。

 

学生アドバイザーから新入生へ細かなアドバイス(松山大学生協)

学生アドバイザーから新入生へ細かなアドバイス(松山大学生協)

学生アドバイザーから新入生へ細かなアドバイス(松山大学生協)

学生アドバイザーから新入生へ細かなアドバイス(松山大学生協)

 両大学ともに近年の大きな特徴は、先輩学生が運営の中心を担っていることだ。

 説明会では、先輩学生がキャンパスライフや新生活に必要な学内講座や保険、必需品などについて解説。愛媛大は、自宅生と一人暮らしの先輩学生が、それぞれの立場で時間やお金の使い方を1対1の会話形式で説明する場面を取り入れている。参加者からは「堅苦しくなく、生活の違いをイメージしやすかった」との感想が聞かれた。一方の松山大は、3年前から、説明会に参加している各組ごとに一人の学生アドバイザーを配置し、個別対応もしている。

 実体験を基にした身近な先輩のアドバイスは「新入生に大学や生協を身近に感じてもらえる。なるべく同性、同学部の学生アドバイザーが応対できるようにしている」と、高橋悠松山大学生協店長は話す。

 

 新入生向けのサポート業務は、学生側にも好影響を与えているようだ。アルバイトとして、1回生の春から夏にかけてスタッフやサポーターを募集。定員以上の応募があるという。採用が決まると、生協の仕組みや商品知識などの研修を先輩や職員から受け、その後現場に配属され、新入生のサポート業務を実践する。

 

学生スタッフの木村伊織さん(愛媛大学生協)

学生スタッフの木村伊織さん(愛媛大学生協)

学生スタッフの木村伊織さん(愛媛大学生協)

学生スタッフの木村伊織さん(愛媛大学生協)

学生アドバイザーの高岡星名さん(松山大学生協)

学生アドバイザーの高岡星名さん(松山大学生協)

学生アドバイザーの高岡星名さん(松山大学生協)

学生アドバイザーの高岡星名さん(松山大学生協)

 松山大で今春、3回生となる岡本拓海さんは「人見知りだったが、他学部や外部のいろいろな人と触れ合う中で積極的になり自分に自信を持てるようになった」と話す。運営チームのリーダーを務め、全体の運営をハンドリングする愛媛大新3回生の木村伊織さんは「最初は後輩や同級生に嫌われたくなく、思ったことを言えなかったが、今は言うべきことは言えるようになったし、来場者に対しても、視線や挙動から『この人は次に何を求めているんだろう』と考えて行動できるようになった」と笑顔を見せる。   

 4年間、学生アドバイザーを務め、今春、新社会人となった高岡星名さん(松山大)は、「『新入生の最初の1歩を手伝う』という目標に対してみんなで取り組むぜいたくな場所。成長の場所であり、経験が上級生になって後輩の指導やフォローにいかせた。新入生も後輩も、自分から手を伸ばして何にでもチャレンジしてほしい」と語る。

 

 盛さん(愛媛大生協)、高橋店長(松山大生協)はともに「人前で発表したり大人と接する経験を積んだりすることで、プレゼン力やコミュニケーション力がつくなど、成長が見られる」と声をそろえる。

 大学生協の多様でユニークな取り組みは、新入生のトータルサポートと、業務を通じた学生が社会性を身に着ける場所となっている。

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