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球春の軌跡 県勢のセンバツ史

<7>21世紀枠 街が一つに 応援で圧倒 選手に力

2018年3月20日(火)(愛媛新聞)

第87回選抜高校野球大会1回戦で、初勝利を挙げた松山東ナインを大応援団で埋め尽くした三塁側アルプス席が迎える=2015年3月25日、甲子園

第87回選抜高校野球大会1回戦で、初勝利を挙げた松山東ナインを大応援団で埋め尽くした三塁側アルプス席が迎える=2015年3月25日、甲子園

 2015年3月25日、甲子園の三塁側アルプススタンドを超満員の応援団が揺らした。第87回選抜大会の21世紀枠として82年ぶりに出場した松山東ナインの勇姿を見届けようと、全国から卒業生らが集結。アルプス席が完売したため内外野席まで大人数が詰めかけたスタンドは「大同窓会」と化し、世代を超え一丸となってエールを送った。

 21世紀枠は01年の第73回大会から、甲子園への出場機会を広げるために導入された。練習環境などのハンディ克服や地域貢献など戦力以外の要素を加味し、全国9地区から1校ずつ候補校として推薦される。各地区の秋季大会で上位進出がかなわなかった球児にも、あこがれの聖地でプレーできる可能性が広がった。

 地区代表校との実力差や選考基準の曖昧さなどから不要論もある21世紀枠。それでも松山東監督の堀内準一(51)は「勝つことだけが高校野球、甲子園でないという方向性になった。公立校にも取り組み次第でチャンスはある」と評価する。

 「甲子園では応援で相手を圧倒するすごい力を感じた。多くの方の支援を受け、地域とスポーツのつながりに気づいた」。松山東のエースとしてセンバツで歴史的1勝を飾った亀岡優樹(20)は卒業後、愛媛大社会共創学部に進学。スポーツと地域の協働に必要な専門知識を学んでいる。

 愛媛勢で初めて21世紀枠に選出されたのは04年、第76回大会の八幡浜。02年にも候補校となったが落選しており、関係者の喜びもひとしおだった。当時の監督の宮崎修一(49)=現三島監督=は念願の初出場を果たした当時を「街が一つになったような感覚だった」と振り返る。

 初戦で敗れたものの、応援席は宇和海をモチーフにした青色の帽子やみかん色のジャンパーで選手を後押し。「生徒と地域が一体となった応援はチームワークが抜群によく、声援は迫力も十分だった」と、日本高野連の応援団最優秀賞に選ばれた。

 時代や制度が変わっても、高校野球は国民的スポーツとして今も支持され続けている。昔から「野球王国」と称される愛媛代表は近年、甲子園で思うような成績を残せていないが、県民や指導者の地元校にかける期待や思いは強く、各校の切磋琢磨(せっさたくま)によって「必ず強い愛媛がまた戻ってくる」と堀内は信じている。

 注目の第90回記念選抜大会(23日開幕)には初出場の松山聖陵が挑む。他の愛媛勢は21日から始まる春季四国地区大会の地区予選に臨み、春が過ぎれば夏の第100回全国選手権記念大会へ向けた代表争いが本格化する。=おわり

 

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