with 愛媛FC
勝つための「喝」 間瀬秀一監督
2018年3月17日(土)(愛媛新聞)

練習する選手に声を掛ける間瀬秀一監督

練習する選手に声を掛ける間瀬秀一監督
「これは勝つための練習だぞ!」。16日、センタリングシュートをする選手を止め、間瀬秀一監督が大声で指摘した。「ミスした後、にやつくのは勝利に向かう雰囲気じゃない。俺たちは勝つためにやってるんだ!」
3連敗している。チームに重苦しい空気が漂う中、ピッチに響いた「喝」が、熊本戦の前日練習をピリッとさせた。「お尻に火が付いている。一番は自分自身を見直したかった」(間瀬監督)。今の状態が本当に本気なのか? 常に前向きな指揮官が珍しく練習場で上げた厳しい声は、チーム全体への問い掛けでもある。
緊張感ある練習をこなし、選手も手応えを感じているようだ。以前からチームの甘さを指摘してきたDF玉林睦実は「始動からずっと緩さがあった。最低限だが、勝てそうな雰囲気になってきた」。充実した表情で「やっと今季が開幕した」とまで言い切った。
間瀬監督は「サポーターには寂しい思いをさせているが、この状況でも応援してくれる人たちの思いを借りて勝利したい」と熊本戦に向かう。一段と熱を帯びた愛媛FCの姿が見られるに違いない。